“おまかせ”の医療を考える
         狩野 哲次 著 
もくじ(つづき)
 
W精神的および実存的苦しみへの対処
  Hさんの精神的苦しみ
  再手術、退院、再入院
  死を受け入れるプロセス
  「死の受容」援助は可能か
  列車のたび
X家族の対処
   「患者のため」と言いながら実は自分のため?
  「手のかからない患者」Iさんの場合
  「病名を知らせて」
  家族、肉親、友人関係があれば・・・
Y患者の意思表示
 「自然と悟れる」か?
  転移したJさんの場合
  大腸ガン、Kさんの場合
  「怖いことばかり言われるのでもう行きたくない」
  医療者による生き方メニューの提示
  在宅か病院か、思惑の格差
  切り替えポイント
Z「尊厳死」の問題点
  不治でも「長く生きる」状況
  「何とかしてもらえないだろうか」の意味
  「いのち」の二つの意味
  人間の尊厳とは
  決定はあくまで本人や家族
  尊厳ある死を阻むもの  
終章
 遠ざかる死ー死生観の変化
  「死」を想定しない、Lさんの場合
  終末期だけが特別、ではない
  終末期のシミュレーション
  一つ一つが味わい深いーMさんの場合
  他者の死から学ぶということ
  「一切皆苦」