も く じ
T「最後まで生きる」ということ
「生きているのが苦しい」・・・Aさんの場合
延命のための治療
兄の死
死にゆく存在としての自己
「“生きる”を考える会」
U告知をめぐる諸問題
家族は告知に消極的、本人は積極的
インフォームド・コンセントの意味
意思表示のあいまいさ
告知されなかったBさんの場合
概念の未定着
受診者の「責任」
患者にどこまで伝えるか
医療を何に基づいて選択するか
X病院とCさんの話
「信頼関係」という言葉
不治を知らされたDさんの場合
覚悟も変化する・…Eさんの場合
告知後の二相性
V緩和医療への医師の取り組み
「終末期は医師に任せればいい」か
肉体的苦痛は取り去れるか
延命治療を望まなかったが…Fさんの場合
「まだまだ生きていなければならない今」の選択肢
退院をすすめるが・・・・
最期まで延命治療を望んでーGさんの場合
「できるだけ頑張ろうと思います」
治療・延命医療と緩和医療のはざまで
“おまかせ”の医療を考え
る
狩野 哲次 著
「より良い終末期」を望まれる方に
呼吸器内科専門医の立場から、9年間の「生きるを考える会」代表の立場から、そして自らも死にゆく存在の人間として・・・・・・
桂書房