エドモンの死を知ったビルフランは遂には病の床に着く・・・
<原作>
ビルフランが屋敷に戻ってからエドモンの葬儀に到るまでの流れはアニメと共通です。
教会から出てきたペリーヌにベローム嬢が声を掛けてくる(アニメではファブリ)。
その後のペリーヌとベローム嬢の会話は、アニメのペリーヌとファブリの会話に大筋で似た内容です。エドモンの葬儀から帰ったビルフランは再び部屋に閉じこもる。バスチアンはお手上げの状態でペリーヌに言う、
「お互いに力になり合わぬことには」
「私なぞに何が出来ましょう」
「あなたは大したことが出来ますわい。ビルフラン様はあなたを頼りにして
おられるし、愛しておられるし」
「愛して!」
「私は自分が何を言うか心得ておりますわい。大したことですぞ、それは」
葬儀の翌日からビルフランは工場に出向く、が全く生気が無く、工場にいても「まるでつんぼで眠ってでもいるように、意見も命令もただの一言もいわない」状態であった。精神的な落ち込みに加え、持病の悪化が追い討ちをかけビルフランは一週間部屋にこもり工場はタルエルに任せた。
「第47話 オーレリィの顔」は、「日本アニメーション」オリジナルです。
その後、病気の方は快方に向かうが精神的な落ち込みは、まだ続いていた。ペリーヌはビルフランの容態をリュション先生に聞こうとするがリュション先生は、ペリーヌのことを相手にはしてくれなかった(アニメとは大違い!)結局、ビルフランの容態はバスチアンとベローム嬢から聞く事となる。二人の話によると、命には別状はなく、生活に張り合いが必要で何か活を入れる事が良いとのことであった。依然として工場にいても全てをタルエルに一任するビルフランであった。或る日の午後、工場巡回の帰りにビルフランとペリーヌは火事に遭遇する。
火事の現場での出来事はアニメと同じです。ただし原作ではファブリは最初から現場で消火の指揮をとっています。
事務所に戻ったペリーヌはアニメ同様、ビルフランに火事で犠牲になった子供たちの葬儀に出席するのかと尋ねる。その時のペリーヌは・・・
「愛情を起こさせるものは愛情でございす。人というものは自分を愛してくれると思う者を愛するものでございます。自分が他人の友達になってやれば、他人も自分の友達になってくれるように思われます」・・・と言っています。 |