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嘆願書 → 回答書 → 要望書

平成14年8月8日
今井昌二殿
財団法人 利賀ふるさと財団
スノーバレー利賀

嘆願書の返答について


 拝啓 シーズン中はスノーバレー利賀をご利用いただき誠にありがとう御座います。又、スキー場の経営に
ご理解・ご提言を頂きまして感謝申し上げます。
 この度ご提言いただきました嘆願書の件、返事が遅れました事深くお詫び申し上げます。スノーバレー利賀
の経営難及び災害の発生等で皆様の意向になかなか添えない現状をご理解賜りたいと思います。




1、現代スキー場のあるべき姿について

  
 現在スノーバレー利賀のボーダーの割合は、7割から8割近くを占めていると思われます。この大多数を占め
るボーダーの利用しやすい、そして魅力あるスキー場作りが、今後のスキー場生き残りのカギを握ると思われ
ます。
 周辺のスキー場がハーフパイプを設置している中、スノーバレー利賀に設置していないのは大きな魅力の
軽減だと思います。しかしながら以前に設置した時に管理を申し出たボーダーに依頼したところ、管理してもら
えず利用がほとんどできなかった経緯があります。管理をどのようにするか確立する必要があります。又、パイ
プドラゴンやパイプマジシャン等の重機は高額で現時点では購入予定はありません。


2、スノーパークの設置について


 提案では第1ゲレンデもしくは第2ゲレンデに設置してほしいという要望ですが、第1ゲレンデについては下部にちびっこゲレンデやロープリフトがあり、その上部にテーブルトップが1基あります。スペース的には村民スキー大会等行うのでスノーパーク設置は難しいと思われます。
 第2ゲレンデは、向かって右サイドはスポーツ少年団のポール練習コースとして使用します。その他の部分は利賀少年自然の家のスキー教室ゲレンデとして使用したいと強い要望があり、昨シーズンもそのようにして参りました。但し、利賀少年自然の家のスキー教室は、ほとんどが2月一杯で終了するので3月からスノーパーク設置は可能ではないかと思われます。


3、初心者ゲレンデコースの増設について
ペアリフトの増設について


 本年度は、初心者が第2ゲレンデから安心して滑れるなだらかな傾斜のコースを設置する予定でしたが、
測量等を入れてコースを検討した結果、斜度20°のコースの設置は難しく、経費も5000万円程かかるので、
今年度は災害復旧工事を最優先にする事になりました。
 現在ざい利賀スキー場は休止しており、今後は廃止の予定で検討しています。現在利賀スキー場にある
ペアリフトが、スノーバレー利賀に移設できるか調査中です。又仮に出来てもその移設予算がどれくらいかかる
のか、年間の維持管理費がどれくらいかかるのか、今後の検討課題です。


4、ツリーランコースの設置について


 ツリーランコースがボーダーの皆さんにとって大変魅力あるコースであることは、スキー場としても認識して
おります。毎年コース外滑走を取り締まってきていますが、後を断たないのが現状です。スキー場側としても
コースを特定し開放したいのですが、1箇所開放するとスキー場全体がツリーランコースとなってしまい、
収拾がつかない事に成りかねません。若干時期尚早かと思われます。以前、コース外を滑走し谷底の木に
激突し開口骨折し、出血がひどく救急車まで運ぶのに大変苦労した経験があります。今後の課題にしたいと
思います。


5、四月からの営業形態について


 ご要望は、4月下旬までのスキー場営業を希望されておられますが、現状はかなり難しい事です。外部から見ると4月上旬も下旬もそんなに変わりが無いように見えますが、現実はかなり厳しい事情があります。
@4月第1日曜日で営業を休止しても3000万円程の赤字が出ます。
 これが4月下旬まで営業しますと、4000万円近い赤字になります。
A3月中旬から季節雇用の方々が徐々に仕事に復帰されていきます。4月に入れば殆どの方がいなくなり、
 第1クワットリフトのみの営業といえども人員確保が難しいのが現状です。又、財団職員も各郷を4月中旬から
 営業しますので、その準備がありスキー場経営に参加できない実態があります。
Bご承知のとおり、スノーバレー利賀は風にかなり影響されるスキー場です。3月にはいるといつ風でリフトが
 止まり営業できなくなるか不安な日々を過ごします。4月に入っては営業できる日数のほうが少ないと思われ
 ます。お客様にかなりのご迷惑をおかけする事になると思います。


6、各種サービス内容について
スノーバレー利賀スキー場の良い所・悪い所


  ○ワンメイクジャンプ大会
  本年も実施する予定です。
  ○各種特定日イベント
  もちつき・振舞い鍋は今年も実施予定。
  ○大抽選大会
  今年も実施予定。本年は三角クジではなくチケットに印刷の予定。
  ○各種リフト券割引サービス
  今年度も昨年同様全て実施します。
  ○食堂関係
  昨年は、地元業者による営業でしたが、今年の営業方針はまだ未定です。
  ○ホームページ
  ご指摘のとおり情報量が乏しいように思います。今年は一新したいと思います。
  ○リフト乗り場&降り場の対応
  従業員教育はかなり重視しているところですが、実際昨年も幾つかのトラブルもありました。スキー場と
   お客様の接する唯一の場所でもありますので、今後とも注意を払っていきたいと思います。唯、お客様
   への注意・警告等がうまく相手に伝わらないケースが殆どなので言葉使い等の指導をしていきたいと
   思います。
  ○プロレッスン
  昨年からスノーボードスクールも開校し、スキー・ボード共に充実したレッスンができるようになりました。
   スノーボードスクールについては若干苦情もあったようですが、本年はきちんと対応していきたいと思い
   ます。ホームページ及び営業活動でPRしていきたいと思います。
  ○アンケート
  昨年久しぶりにアンケートを実施しました。直接お客様の声が届き運営に役立てたいと思います。本年は
   内容を変え実施し、結果についてはホームページ上で公表したいと思います。
  ○天竺温泉
  天竺温泉もスノーバレー利賀も共に利賀ふるさと財団の施設でありますので、大いにPRし割引利用を
   考えていきたいと思います。
  ○風対策
  現在設置しています大クワットリフト下60mと第2ペアリフト右側300mの見積りをしてみましたが、数千万
   円かかるので本年は災害復旧工事を最優先にしたいと思います。
  ○Tバーリフト
  利用はそんなにありませんが、利賀少年自然の家の利用客にはどうしても必要な為、本年も引き続き
   営業する予定です。
  ○平日稼動リフト状況
  基本的には風が無く営業できる状態であれば3本とも毎日運行する予定です。唯、降雪量が多い場合や
   夜間の風が強い場合は、Fコース及びGコースの圧雪作業が遅れる場合があります。この時は、ライン3は
   営業が昼頃になる事もあります。


最後に…


 私ども利賀ふるさと財団及びスノーバレー利賀の職員一同は、少しでもサービス向上させ入り込み客の増大
を図りたいと考えています。しかし現実は施設の充実には多額の経費が伴い、これ以上の赤字の増大は経営
そのものの存続さえ危ぶまれてしまいます。一度に多くの事はできませんが、この度の嘆願書をスノーバレー
利賀の誘客増大に結び付ける力強い応援と受け止め、関係当局に働きかけ、理想的なスキー場経営を目指し
ていきたいと思います。
 最後になりましたが、多くの人の署名を集めていただき、アドバイスを頂きました事を心より御礼申し上げま
す。ありがとうございました。又、返答が遅れました事をお詫び申し上げます。




  平成14年8月15日

(財)利賀ふるさと財団
理事長 米澤博孝