以下ネタバレ
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2人の世界の中では、転校生の先輩である自分、黒板の落書きを消してやる自分、女の人を護るべき「男」「保護者」である自分。だが、転校の電話では傷つけてしまった。そんな自分は「護る」資格があるのか。汽車が止まったとき「待っていなければいい」「もう家に帰っていればいいのに」とか思う。しかしアカリは待っていた。以後、自分はアカリの保護者、「想像の中ではいつも一人だった」アカリを守るべき存在、という思いに囚われ続けて、茫漠とした巨大な時間とかをリアルとして感じて手紙を渡さなかったアカリがオープニングでアカリが撫でていた野良猫のように、庇護を必要とするように見えて、タカキ抜きでもやっていける自立した存在だということを、わかっていても妄想に逃げて思わないようにしている。最後の踏切で振り返らなかったアカリ。自分を必要としないアカリ。そこでタカキはようやく呪縛から解放されて、微笑む。 とゆー話だと思ったのだ。
ついでに2009年、俺的アクタガワ賞も発表。