「みぞれ」 重松清 ★★★ | 普通に短編集。砲丸ママ、電光セッカチ、メグちゃん危機一髪、へなちょこ立志編、 など、タイトルから先に考えただろ、と思ったり。 |
「一葉の口紅 曙のリボン」 群ようこ ★★ | 樋口一葉の伝記。貧乏で日々の生活と借金に追われ続け、 小説でなんとかしようとするも、24歳で病死。 現在紙幣になっているのはどんな皮肉か。 |
「夜は短し、歩けよ乙女」 森見 登美彦 ★★★★★ | 文章も内容も愉快。音読されたものを聞いたら楽しかろう。 CGをたっぷり使った実写映画として脳内上映しながら読んだが、 最後の解説に羽海野チカの描いたキャラが載っているので、 そっちで脳内アニメ上映してもよかったな。 |
「四畳半神話大系」 森見 登美彦 ★★★ | 夜は短し〜の登場人物も出演。薔薇色のキャンパスライフを送るために サークルに入る青年。4つのサークルのうち、どれを選んだかにより分岐した、 パラレルワールド的4つの物語。 |
「ル・オタク- フランスおたく物語」 清谷信一 ★★ | フランスでオタクショップをひらいたひと、 14歳のころから外国とか、あちこち行ったりしてる。行動的じゃん。 |
「時砂の王」 小川一水 ★★★ | 時をかける男が、ターミネーターのように時間を遡って人類を滅ぼそうとする 宇宙人ロボット群を殲滅するため、卑弥呼+邪馬台国軍と共闘する。 過去を変えると発生する、無数の時間枝のため、もう元の未来へは戻れない。 過去を変えると未来が変わる。未来が変わると過去も変わる。 |
「クラバート」 プロイスラー ★★ | 宮崎駿が全てのものに2面性があっておもしろい、と言っていたやつ。 たくさんの中から選ぶやつとか、魔法で服従させられている、とか、 千尋のモトネタがここにも。 |
「少女七竃と七人の 可愛そうな大人」 桜庭一樹 ★★★★ | 七人とは男七人ではなく、 いろいろな大人七人のことだったのだな。 登場人物みんな可愛そう。可哀そう、でなく。 |
「グラスホッパー」 伊坂幸太郎 ★★★ | 殺し屋ぞくぞく登場。リアル世界でリアルな殺しだと怖いよ。 子供がでてきてずいぶん救われる。 |
「天使と悪魔」 ダン・ブラウン ★★★ | 宗教と科学。 そのバランスの各人の考え方の違いにより起こった犯罪。 |
「田尻智 ポケモンを創った男」 宮 昌太朗、田尻 智 ★★★ | 一片のオタクから会社を立ち上げ、世界中に受け入れられるコンテンツを作りあげる。 当然、人柄というのもあるのでしょうな。 |
「とてつもない日本」 麻生太郎 ★★★ | 日本の文化はアジアを席巻する。 |
「うみがめのスープ」 ポール・スローン ★★★ | 頭の体操的な文章ひっかけ問題集。 わかるわけねーだろーが、という問題と、 なるほど、と納得する問題が混じっている。 |
「ハウス オブ ヘル」 スティーブ・ジャクソン ★★ | 昔、社会思想社から出てたゲームブックの新訳。 難しいわ。相変わらず指入れてセーブ。それでもダメな場合あり。 ダメ方向は行った瞬間もうダメ。数パラグラフ後に必ず死。 地図書かんとあかんわ。 |
「鍵」 乃南アサ ★★ | 謎の鍵をめぐる事件に巻き込まれる聾女子高生。 ある登場人物の気持ちが全然わかんなかった。 |
「あやし うらめし あな かなし」 浅田次郎 ★★★ | タイトル通り、怪しい、恨めしい、嗚呼 哀しい、ホラー的短編集。 |
「シャトゥーン ヒグマの森」 増田俊也 ★★ ★ ★ | ヒグマこえー。でかい凶器の塊が狂気をもって襲ってくる。 ヒグマの頭脳、性格は実際にあった事件を元にしているようで、なおさら怖い。 |
「たけくらべ」 樋口一葉 ★★ | 現代語訳というが、原文を尊重しすぎて逆に読みにくい。 句点無し読点のみで2ページくらいひっぱるのは止めれ。 |
「ブルーヘヴン」 C・J・ボックス ★★★ | 殺人を目撃して、孤立無援の幼い姉弟。2人を捜索するのが、その殺人悪徳警官。 そして2人を守る農場のガンコジジイとの対決。 |
「ライトノベルを書こう!」 榎本秋 ★★★ | 序破急なんぞ初めて知ったわ。 エヴァンゲリオンの映画の序、破、Qとはこのことだったか。 |
「暗闇坂の人喰いの木」 島田荘司 ★★★ | ホラー調推理小説。トリック的に、そんなアホな、という感じがところどころあり。 |
「バッカーノ!」 成田良悟 ★★ | 犯罪組織カモッラの陽気な家族的雰囲気が、向かうところ敵無しといった感じで愉快。 登場人物のボケに対しての作者のツッコミ(説明)がちょっとうるさく感じた。 |
「催眠 完全版」 松岡圭佑 ★★★ | wii、スマブラ、ライアーゲームなど、最近の要素が追加されてるようだ。 ホラーサスペンス的だが、実は心の病と、催眠術による治療の話。 |
「破船」 吉野昭 ★★★★ | 家人の誰かが3年、5年と出稼ぎにでなければ生きていけない貧しい江戸時代の漁村。 村人たちは荷をいっぱいに積んだ船を、浜で火を焚いて灯りと勘違いさせて座礁させる。 そして乗組員を皆殺し。積み荷をいただく。しかし、天罰ともいえる災厄が村を襲う。 と、文庫の裏に書いてあったのを読んで、因果応報、悪党の村ざまぁ。と思っていたのですが、 極限の貧しさの描写を読んでいくうちに、天罰とはいえ、あんまりだ、と思うようになる。 |
「キノの旅」 時雨沢恵一 ★★★★ | 読み切り短編集。短いせいか、テーマ的なものがほとんど直に書いてある的。 連載ものだったせいか、毎回設定の説明があるのはうざい。 |
「農耕の起源と栽培植物」 中尾佐助 ★★ | 宮崎駿のおすすめ新書。 豆、芋は毒のあるものが多い。食べるには毒抜きしなければならず、 毒抜きで水にさらすにはなべ、土器などの器が必要。 小麦の伝播はシュナの旅に影響を与えたと思われる。 |
「神隠し」 藤沢周平 ★★★ | スリラー、サスペンス、推理、人情話、 いろいろなジャンルで書かれた時代短編集。 短編と言わず、おのおの長編ならなおよかったかも。 |
「海峡の光」 辻仁成 ★★★ | 昔のいじめっこが今や囚人で、自分は刑務官。 読み終えて、はぁ、そうですか、と思った。 あたしの読み取り能力の無さ? |
「わたしを離さないで」 カズオ イシグロ ★★★ | 普通の学園ものかと思ったら、設定はSF。 ある宿命を背負った子供達、その友情の軌跡。 |
「インドなんて二度と行くか! ボケ!!」 さくら剛 ★★★★ | ニートのインド旅行記。大爆笑。 金のためにガンガン寄ってくるインド人。文字通りハングリー精神。 |
「タイムリープ」 高畑京一郎 ★★★ | 時をかける少女アニメ版と似てる。タイムリープという言葉はこの本が元なのか。 危険が迫るとリープするというのも似てる。映画で高いとこから落ちたりするのは。そのせいか。 曜日をあっちこっちリープ、移動するので、週間予定表みたいなのを書いた。 |
「ダレン・シャン」 ダレン・シャン ★★★ | なにこれこわい。ホラーじゃん。ハリポタは、自分にも 秘められた力があるのだ、という自信と希望を子供らに与えたであろうが、 ダレンの方は、子供らに恐怖と絶望を与えるであろう。ハリポタとは真逆の位置にある作品。 |
「ジュ・ゲーム・ モア・ノン・プリュ」 ブルボン小林 ★★★ | テレビゲームエッセイ。昔、ゲームは観光だった、とか、 暴力ゲームにツッコミをいれると暴力を相対化できるとか。 |
「奇跡の人 ヘレンケラー自伝」 ヘレン=ケラー ★★★ | ん?盲目のはずなのに、目で見たがごとき表現が多数でてきますが。 勉強は健常者に比べて遠回りだと自分では言っておるが、それでもすごいわ。 |
「神と野獣の日」 松本清張 ★★★ | 核ミサイルが東京直撃するとの報道でパニックに陥る人々。 オチまで読んで、なんか200ページのショートショートを読んだ様な気になる。 |
「仄暗い水の底から」 鈴木光司 ★★★ | 映画原作を含む、水に関係するホラー短編集。 |
「大江戸観光」 杉浦日向子 ★★★ | 大店のバカ旦那に生まれ変わりたいという作者だが、 観光のように、俺も江戸へ行ってみたい。住むのはきついがな。 |
「Uボート 決死の航海」 ペーター・ブレント ★★★ | 第2次世界大戦当時の巨大駆逐艦と潜水艦との勝負。 お互いの速さと距離が重要。 |
「方丈記私記」 堀田善衛 ★★ | 方丈記に書かれた、地震飢饉火事などの事象と人々を、 東京大空襲と重ね合わせて見る。あと、鴨長明の人となりの追求。 |
「予告された殺人の記録」 ガルシア=マルケス ★★★ | 田舎で起きた殺人事件の30年後に関係者の話を聞く。 当時と,30年後の現在の人々の描写。 |
「グインサーガ125〜130巻」 栗本薫 ★★★ | 原作者が亡くなって、物語途中なのに刊行休止。 なんじゃそら。二十年読んで来たわしの立場は。 |
「嘘神」 三田村志郎 ★★★ | 映画cubeとかSAWのような密室サバイバルもの。 |
「紗央里ちゃんの家」 矢部嵩 ★★★ | こわいこわいこわいこわいこわい。 きがちがっているかんじがこわい。 |
「遠野物語 山の人生」 柳田国男 ★★ | 語り伝えられた民話を集めた「遠野物語」と、 民話として語り継がれるであろう当時の事件を集めた「山の人生」。 人魚の肉とか山に棲む巨人、狼など、 高橋留美子や宮崎駿に影響を与えたと思われる。 |