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たこぼうのいる暮らし

たこぼうが生まれた時、たこぼうパパは『たこぼう日記』を作りたいと思っていたんだけど、根が不精者で、結局何もしないで済ませていたのだ。それで今回、折角HPを作ることにしたんだからと、その野望(簡単な野望やな!)を果たすことに決めたのだ。

[誕生編]  [乳児編]  [幼児編]

できたみたい:3(-_^) エッ?一瞬何か分からず戸惑う おいらに「赤ちゃん」のせりふ。さらに (?_?)エ?うそー。「大事にせんと、ほら」と急いで布団をひいて…

ぎゃー: たこぼうママの妊娠が分かったのもつかの間、いきなり出血してしまうという事件。当時、I県K市に住んでいたんだけど、隣のT県T市で里帰り出産を予定していた たこぼうママは最初からT市の病院に通っていた。そんなわけでK市に知った産科もない。さりとてT市に運ぶ訳にもいかない。近くの病院を探し、時間外だったけど、診察してもらい、そのまま入院。たこぼうママは子宮口を縛る手術を受けることに。手術室の前でウロウロしているたこぼうパパ。手術中のランプが消えて出てきた たこぼうママはよほど麻酔が効いたらしく、ケタケタ笑っている。ナンジャ??

大きくなれよ:しばらく入院して無事退院。もう「無理したらあかんぞ」とお風呂掃除もおいらの仕事。「皿洗い?うん、したるわい」ってな感じ。たこぼうママのおなかはドンドン大きくなる。「よしよし、大きくなれよ。健康が一番じゃ」。(おいらの呪文が効いたのか、たこぼうママのおなかは未だに大きい!)

動いた:そのうちにおなかの赤ちゃんもスクスクと育っていく。「あっ、動いた」とたこぼうママの声。エッ?(?_?)エッ?どれどれ?おなかに手を当て「パパだぞ」と声をかけるが、ピクリともしない。おやぁ?再び「動いた。ほらほら」、えっ?何々?「ほら動いてるでしょ」、え??どれ?分からん。「ほら、動いている」、どれが??なんじゃ、皮下脂肪が厚くて分からんのか!

まだかな:仕事場に電話が入ったのは4時頃。昼過ぎに陣痛が始まって、その日は妙に病院も忙しく、「まだ大丈夫ですよ」と一旦帰されたけど、今度こそといったとのこと。夕方には出るだろうという話。「なんだ、まだか」と再び仕事に戻るおいら。仕事が手につくはずもない。見かねた上司が「はよ、行ったげなさい」。えー、でも勤務中だから。「「予約入っていないんでしょ。さっさと行きな」。じゃあ、お言葉に甘えて。急いで車を走らせてT市へ。6時頃についたけど、まだ出ていないって話。「なんだ!」。それから分娩準備室においらも入る。たこぼうママは陣痛が来るたびに苦痛の表情。後からやってきた夫婦が順番に産んでいくのに、なかなかうちの番にはならない。あれーー??。苦悶にあえぐたこぼうママ、「もうイヤだ。帰る!」おいおい、どうすんだい!何をすることもできない おいらは横で「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」。

変だな:待てど暮らせど子宮口が開かない?変だなと覗いたお医者さん、「ありゃあ??」なんと1月前に切ったはずの糸が…。そうです。なんとK市でした手術で子宮口を2回縛ってあったのだ。T市の医者は1回しか縛ってないものと、1本だけ切ったものだから、もう1本が見事に残っている。これじゃ、子宮口が開くはずがない。慌ててもう1本も切断。さあ、やっと準備完了。いつ出てきても良いぞ!

いよいよ:結局子宮口は十分には開かず、帝王切開にしようかという話も出たが、吸引でということでおさまる。分娩室に入っていくたこぼうママ、それを見送るおいら。はっきり言って何もすることがない。この日のために買ったカメラEOS630を抱え、あっちウロウロ、こっちウロウロ。「みぎゃーーーーー!」。

バシャバシャ:看護婦さんに抱かれて出てきたのは3830gの立派な赤ちゃん。赤ちゃんにフラッシュをたくわけにはいかん!と、用意したASA3200という超高感度フィルムでバシャバシャと連写。

これが…:カメラ親父を見て、看護婦さんのあきれ顔。「抱っこしますか?」と言われ、(-_-#) ピクピク。そんなーー、こころの準備がー!。恐る恐る抱いた我が子はあまりに頼りなく、すぐに看護婦さんに…(その後しばらくは抱く機会がないことに気づかずに)。

月のきれいな夜だった:ほっとして外に出たら、深夜だというのに、やけに明るく感じたのは、気持ちのせい?

【誕生編・完】