2000・2月号
お題『うどん』の巻

です。雪です。寒い季節には、あったか〜いものが食べたくなるのが人情。温かい食べ物にもいろいろあるけれど、身近で手軽な代表選手として、私はやはり「うどん」を推薦したい。消化も良くてヘルシー、トッピング自在で、病気のときにもおすすめのメニュー。

が家ではスーパーで2袋100円位のやつが常に冷蔵庫に常備してあります。さらに戸棚には、いただきものの氷見うどんなどの乾麺が、これまた切れることなくあったりもします。

見うどんといえば思い出すエピソードを一つ。CAP出版の人気グルメ本、ご存じ『スーパー麺』の取材をしていたときの話。“味”のコメントが必要だったので、試食をしてくることが条件。何十軒というお店を効率よく回るためには、一日何軒かまとめたスケジュールを組むことになる。そして取材初日のこと。うまい具合に移動距離も短く、午前中に3軒のアポがとれた私は早速張り切って出かけた。

軒目は気のいいラーメン屋のご主人。なごやかに取材は進み、いよいよ試食タイム。目の前に出されたラーメンには、「サービスしといたよ」と、てんこ盛りのチャーシュー。一瞬絶句しながらもペロリとたいらげ2軒目へ。

いてはそば屋。店を一人で切り盛りするおばさんが、自らの細腕で打ったという特製手打ちそば。これも旨い。一時間もたたぬ間に、天プラそばを完食して次の店へ。

化するヒマもなく3軒目。美味しい氷見うどんを食べさせてくれると評判の店。これまた人の良さそうなおじいちゃんがニコニコと取材に応対してくれる。ここは試食せず、後日お昼でも食べにこようなどと内心考えていると、「お待たせ。鍋焼き作ったから」。うーわー(泣)。さすがに半分くらい食べて正直に謝りました。そしたら、少々耳の遠いおじいちゃん、「ン?足りんだらおかわり作るよ」。ああ、人間はどうして食いだめができないんだろう…。反省した私は無茶なスケジュールは組まない&タッパーをもって歩くことにした。

もね、氷見うどんは茹で上がりがもっちりとしてコシがあり、ほんと美味しいのよ。高岡に『美濃屋』という氷見うどんのお店があって、そこでは安くて旨い氷見うどんが味わえる。セルフサービスになっているので、予算とお腹にあわせ、自由にトッピングがチョイスできるのも魅力。『美濃屋富山店』、『めん吉』(福野)の姉妹店もあるので、ぜひ一度ためしてみてはいかが。