高岡市と日本貿易振興機構富山貿易情報センター(ジェトロ)は、海外で販路開拓を目指す中小企業支援のための、連携・協力に関する覚書を締結しました。ジェトロが市町村と覚書を交わすのは初めてで、この締結を受け商談会や輸出取引の基本を解説する事前セミナーも予定されていいます。7月には高岡市内の県産業高度化センターなどでで欧米のバイヤーを招いた商談会が開かれる予定です。
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ものづくりの街高岡は、伝統工芸品造りをしている地元中小企業の海外販路の開拓を支援をしていて、今年 1月パリで開かれた世界的な見本市「メゾン・エ・オブジェ」には、高岡市内の高岡銅器協同組合や鋳物製品の企業などの出展にも支援してきました。 |
http://www1.tcnet.ne.jp/ks-forum/topics236.htm
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覚書を締結し握手を交わす高橋市長と大久保所長
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高岡市役所で高橋正樹市長と覚書に署名したジェトロ富山の大久保敦所長は、伝統工芸技術を生かし、実用性とデザイン性を備えた製品は海外で評価が高いことを紹介され、ジェトロ富山と高岡市は輸出の支援プログラムをスタートさせました。今後、覚書に基づき連携協議や情報交換を行い、支援プログラムの推進を図ります。
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高岡市内の伝統工芸関連製品は、国内市場が中心でしたが、経済の低迷や安価なアジア製品の輸入増で販売が落ち込み、高岡銅器の2010年度の販売額は20年前の1/3になっています。一方で、企業の中には、伝統を生かしたインテリア製品や生活日用品を開発、市やジェトロの支援を受け海外の見本市に出展し、契約に結びついた例も出ていて、覚書はこの動きを加速させることが狙いです。ジェトロ富山は、輸出の実務の相談に応じる出張窓口を市産業企画課内に設置し、海外見本市への出展も支援します |
ジェトロ富山 Tel 076-444-7901 |