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トピックス No.236
2012/02/01
メゾン・エ・オブジェ2012年1月展
高岡銅器の新ブランド「KANAYA」がパリへ
高岡市長もトップセールス

 2012年1月20〜24日、世界のインテリア・ライフスタイル関連業界関係者が注目する国際見本市「メゾン・エ・オブジェ2012年1月展」が、パリ・ノール見本市会場で開催されました。高岡からは、新ブランド「KANAYA」を発表した高岡銅器協同組合の13社や高岡漆器業界が初参加し、宮城、福島両県など東日本大震災の被災地からもメーカーが出展、海外への販路拡大で再起を期しました。
 
 高岡銅器協同組合の13社は、有名デザイナーらと連携して開発したサイドテーブルやトレーなどを出品。 高岡漆器では、都内のデザイナーと企画したテーブルウエアの新ブランド「DEN」から、漆を塗り重ねてワンポイントで螺鈿を施したガラス製品などをアピールしました。高橋高岡市長も現地を訪れ、激励をしたほか自らトップセールスを展開しました。
 
 吉岡徳仁氏のクリスタルペイント
 ジェトロによると、日本からは計60近くの中小企業が出展し、高岡銅器協同組合など海外初出展の業者も多かった。また、JETRO 日本貿易振興機構が企画したブースには、東北地方から 6社が参加。仙台市のインテリア・メーカー、オガタは木製の“クッション”などユニークな家具を展示しました。新進気鋭のクリエーターが結集した「ナウ! 生活空間を彩るデザイン」のクリエーター・オブ・ザ・イヤーには、世界のクリエーションに刺激を与え続ける日本の吉岡徳仁氏が選ばれました。吉岡氏は、音楽の振動によって結晶が成長するクリスタルペイントのインスタレーションを展開、真っ白な空間の中で、偶然が生み出す新たな自然の姿を表出しました。
 
 本年開催された「メゾン・エ・オブジェ2012年1月展」のトレンドは、統一テーマ「CRAZY」のもと、3つの世界観が発表されました。「CRAZY」という言葉は、若干芸がない感じもするが、次のような評価がされています。
 ヴァンサン・グレゴワール+ネリー・ロディは、「Sweet Freeks(怪物のような美しさ)」として、色彩とフォルムが乱舞する不気味なカオスを演出。これは、日本のアパレル界でライフスタイルに取り組む若手デザイナーたちとも通じるもので、ある意味、日本の方が進んでいる世界かもしれません。
 フランソワ・ベルナールの「art’keting(アート狂)」は、マーケティングのもじり。生活者が芸術家となり、住まいを一個の芸術作品としてしまう世界は、三つの中では一番おとなしく見えるが、プロの価値観を真っ向から否定した、過度の個性化、時代錯誤、素材の衝突……、でたらめでありながら、これもアリだとも思えます。
エリザベス・ルリッシュの「dream box(優しい狂気)」は、淫売窟を思わせる怪しげなドアを開くと、様々なクリエーターによる、見たこともない空間が現出している。

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