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トピックス No.160
2008/12/01
高岡市の前田利長公墓所と金沢市の前田家墓所
加賀藩主前田家墓所が国史跡指定に答申
文化庁 文化財審議会

 文化庁 文化審議会は、文科相に国の史跡指定の答申を行い、高岡市の 前田利長墓所 と 金沢市の 前田家墓所を、加賀藩主前田家墓所 として答申に盛り込みました。
 
文化財指定の理由
 :  加賀藩主前田家は、二代 利長 の時代に、約120万石を有する全国最大の大名家となった。富山県高岡市に所在する二代藩主前田利長墓所と石川県金沢市に所在する前田家歴代墓所は併せて約12万uにもなり、全国でも有数の規模と威厳、風格を備え、江戸時代の大名権力や墓制を知る上で貴重であり、保存状態も良好である。特に高岡市の前田利長墓所は大名個人墓として全国でも最大級の規模である。
 




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 加賀藩二代藩主の前田利長(1562-1664)は、1609年に高岡城を自らの隠居城と決めて金沢城から移り、同城で生涯を閉じました。前田利長墓所は、三代利常が利長の三十三回忌にあたる1646年に造営したものです。
 
 利長公墓所は外堀、内堀の二重の堀に囲まれ、1辺約180mの正方形の墓域の中心部に、加賀産の戸室石製で一辺15.5mの御廟があり、狩野探幽が下絵を描いたとされる130枚の蓮華の彫刻が施されています。二重基壇上に笠塔婆型墓碑が立っています。
 
 野田山の前田家墓所は、金沢城の南3・5kmの山腹にあり、初代藩主の利家(1538-99)が自ら選んだと言われています。歴代藩主や妻子、殉死した家臣の墓など計80基が集まり、墓域は南北350m、東西400mと広大で、域内の墓は、四角形の方形墓が基本です。利家の墓は1辺19mで、藩主の墓は墳丘を3段に盛り上げています。
トピックスNo.98 2006/05/01
 
 今回の指定により、高岡市の国指定史跡は 2件(富山県内では  18件)
 高岡市内の国指定・選定文化財の総数は 25件(富山県内では 100件)

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