高岡市は、加賀藩二代藩主・前田利長が高岡城を築き、町を興してから、平成21年には開町400年を迎えることを機に、県指定史跡・高岡城址(高岡古城公園)の国の史跡指定に向けた調査に着手します。博物館のリニューアルや各種施設の園外移転など同園の抜本的な見直しとなります。
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橘市長は市議会の答弁で「高岡の出発点であり、歴史・文化性と自然を大切に整備したい」と高岡城址に対する認識を示したうえで、市民体育館や市民会館、動物園など施設が多すぎると指摘。園外移転を進める考えを示しました。国の史跡指定に向け、発掘・文献調査を行うとしています。
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博物館のうち旧美術館は、劇場建築の名手とされる木村得三郎(故人)の設計であり、国の登録文化財として認定を目指すこととし、19年度には博物館整備検討委員会を設けるとしています。
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高岡商工会議所が提案している前田記念館(仮称)構想も踏まえ、公園内での建て替えも検討することとしています。
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高岡市の中心部にある「高岡古城公園」は加賀藩の高岡城跡を公園化したものです。
高岡城は慶長14年(1609)、引退した加賀藩2代藩主・前田利長が築いたもので、規模も備えも金沢城を凌ぐものでしたが、幕府の一国一城令により、わずか5年で廃城となりました。
設計したのは、当時前田家に身を寄せていたキリシタン大名・高山右近といわれていて、高岡という地名は高岡城に由来しています。
公園の広さは21万平方メートル、内堀や外堀がめぐる城郭内には本丸、二の丸、三の丸、五つの曲輪などの跡があり、一部には石垣や土塁、井戸が残っています。緑が多く、春は桜、秋は紅葉と、四季折々に鮮やかな自然を見せてくれています。
高岡城は、本年4月に日本城郭協会が選定した、
<トピックスNo93>日本100名城
に選定されています。
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