春をテーマにした重松清の短編集『ツバメ記念日』。 この春、人生の大きな区切りを迎えた私には、共感できる話がいろいろとあって、心に残る一冊となりました。 表題作『ツバメ記念日』は、子育てに奮闘する共働きの若い夫婦の話。 いま自分たちの子育てのことを振り返ると、可愛かったこと、楽しかったことばかりが頭に浮かびますが、実際はそんな思いをかみしめる余裕なんて全然なかったあの日々。 私たち夫婦も結婚してまだ日が浅く、些細なことでケンカしたり、お互いイライラしたり…。 誰にも正解が分からないような問題に、ずっと向き合い続ける毎日。 子供たちの成長に一喜一憂しながら、手探りで一歩ずつ進むように一日一日を何とか過ごしていたのを思い出しました。 また、ほかのある短編では、30年前、家を出て上京した頃の自分の感覚が思い出されました。 一人暮らしを始めた息子も、あの頃の私と同じようなことを、いま、岐阜の空の下で感じているのかなあ…。 今日は、息子の19歳の誕生日なのでした。
水芭蕉で有名な縄が池のそばにある、高落場山に登ってきました。 歴史を感じる旧五箇山街道の石畳の古道を踏み、山の上からは、水が張られた田んぼが輝く散居村の風景を眺め、見頃を迎えた水芭蕉の群生地を観賞。 季節を堪能する気持ちの良い山行となりました。 なかでも、新緑のブナの森は心が癒されるような美しさ。 良いことなどあまりない、日頃のストレスを忘れさせてくれるような…。
(相変わらずテレビはコロナ、コロナだし、朝乃山はコロコロ負けちゃうし…) と、ボーっと森の風景に見とれて歩いてたら、思いっ切り転倒! バナナの皮で滑ったような、転倒注意の看板のイラストのような、(↓こんな感じ) 絵に描いたようなあまりの見事な転びっぷりに、しばらく笑いが治まらない奥様なのでした…。
久しぶりの更新。 この冬はとりわけ長く厳しい冬でした。 記録的な大雪に苦しめられ、先の見えないコロナ禍に苦しめられ…。 店長日記を書くような気にもなれない重苦しい毎日…。 売上の数字が厳しいのはもちろんですが、お客様に喜んでもらう機会がまるで無い状態が続くというのは、精神的に非常に厳しいものでした。 人と人との繋がりとかふれあいといったものの大切さを、あらためて強く認識した冬でした。 そんな冬に耐え、ようやく少しずつ温かくなってきて、商売の方でも何となく明るい兆しが感じられる今日この頃、我が家に春の訪れの報せが! 息子が第一志望の大学に無事合格しました。 コロナや大雪の影響なども心配しましたし、目標にむかってまっしぐらだったお姉ちゃんのときと比べると、いろいろとヤキモキさせられたこともありましたが、合格までの過程を見ていて彼の精神的な強さや成長をあらためて感じることができて、何だかこっちが励まされ、勇気をもらったような気がしています。 これで、お姉ちゃんに続いて息子も県外へ行ってしまうことに…。 毎朝、教育テレビ“0655”の 『あたし、ねこ』・『吾輩は、犬』を欠かさず見ている店長なのでした。