つぶやき・・・・96


日本人の恕、徳、仁

  3月12日、友人から以下の転送メールがあった。巨大地震による大被害の中、日本にいる海外メディアから日本国及び日本人に敬意を表するコメントだ。

  「一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合 い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全麻痺 するシーンもあったけど、10時間の間、お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。

  国によっては略奪を恐れてコンビニやスーパーが一斉に閉まるところだが、 日本では皆が整然と徒歩で帰宅し、コンビニはサービスステーションとして彼らを支援している。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。素晴らしい国だ。」

  また、ドナルドキーンは、プロレタリア作家、高見順の日記に次のような記述があったという。

  東京大空襲で10万人以上が死んだとき、高見順は母親を疎開させるために上野駅に行った。・・・・権力もなく財力もなく何も持たない人たちが家を焼け出され、すべてを失っているのに黙々と列を作って並んでいるのだ。この国を愛する気持ちだけをもって。信ずる気持ちだけをもって。

  日本民族が農耕の歴史のなかで醸しだした「恕」、「仁」、「徳」は、まだ人々のこころの奥に色濃く残っている証でないだろうか。うれしいかぎりだ。


2011. 6. 10

トップページへ戻る