辞書では、動物を飼いならすという意味だが、同書では人と人、人と動物、さらには人と自然との関係の本質を表す言葉として使われている。相手のために時間をかけると、相手も同じことをしてくれる。するとお互いが必要になり、お互いの存在がかけがいのないものになっていく。 そして、友達になる、あるいは絆が結ばれるプロセスのすべてをApprivoiserという単語に深遠な意味を与えて表わしている。
100年前、ロシアの探検家アルセニエフの沿海州探検に同行した現地の猟師デルス・ウザーラが、森の動物はもちろん、山、川、木、岩などと話しするのと同類のテーマかもしれない。
人が作った公理に囚われていない人間が、近代社会をどう見るか、さらには自然、動物、他人との共生に底知れぬ興味が湧く。

2009.3.28