
“その昔この広い北海道は、私たち先祖の自由の天地でありました。 天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児、なんという幸福な人たちであったでしょう。 ・・・・・・・・
その眼からは一挙一動宗教的観念に支配されていた昔の人の美しい魂の輝は失われて、不安に充ち不平に燃え、鈍りくらんで行手も見わかず、よその御慈悲にすがらねばならぬ、あさましい姿、おお滅びゆくもの・・・・“ (アイヌ神謡集序:知里幸恵 大正12年)
アイヌが熊や鮭を獲り神に感謝して部落で分け合う。獲物は残すところなく利用し、必要以上の獲物は獲らない。これが本来の経済。自然に働きかけ人の生活に必要なものを獲得し、みんなで分け合って利用する活動だ。
だが、現代の経済は人の欲望を助長し、人の心を曇らせるばかり。これも経済というものだろうか。
2008.10.17