つぶやき・・・・52



農家は知っている

  人の手を入れない自然牧野では牛が極端に野草を食べ尽くさない限り、毎年、同じ草種が場所を決めて繁茂する。土壌、水分、日当たり、傾斜等の条件に応じてもっとも適した草が主体となる。草量は少ないが牧野は持続的に利用できる。

  一方、牧草を純粋栽培するのが改良牧野。雑草のない牧場は実にきれいだ。しかし、これは人為的な緊張状態に見える。ひとたび雑草が入ると数年で牧草は駆逐される。

  近代農業も同様であろう。これでもかと言わんばかりに土地を絞り上げて最大限の生産を強いる。人のたゆまぬ介添えがないと持続できない。 もう少し自然と手を組んで生産できれば、農業は楽しくいそしむことができるはず。農業者はこうした一連の因果を熟知している。

  このごろは世の人々に余裕がないという意味で近代農業と似ている。そして同様に緊張状態?を保つための手間ばかりが目立つ。


2008.9.27


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