和牛といえば、“霜降り”、まぎれもなくそれは脂肪であり、大量の飼料を給与した結果の産物だ。
本来、草を食べる牛にトウモロコシなどの穀物を与え続け、不自然で不健康な牛体を作っていると言えるかもしれない。
牛肉はこの“霜降り”、専門的には脂肪交雑の多寡をもって格付けされる。
一方、注目する赤肉の旨さを求めた飼い方、これは格付けの逆方向を向いているわけだ。
飼料の高騰に配慮し、食品産業廃棄物を利用するとか、早期出荷による赤肉生産効率を上げる飼養法は合理的と評価できよう。
また、概して、"霜降り"のグルメ志向に対して、赤肉は我々の健康的な日常食となろう。
和歌山の当人は利益を挙げることでなく、廃棄物を付加価値に転用する喜びをも語っておられる。このチャレンジの成功を期待したい。
2024.9.16
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