つぶやき・・・・254

   

“たい肥が安い?”

                                    
                     
                      我が国では食料が不足すれば余っている国から買えばよいと安易に考えてきた。
                      農産物を輸入することは容易で価格も安かった。こうした事情に安住したため我が国の食料自給率はどんどん下降した。
                      目下はカロリーベースで37%。

                      コーンなどの家畜の濃厚飼料、ほとんど自給する意欲はなく、外国依存を前提として畜産の振興を図った。
                      それでも、国際競争に耐えるよう生産効率アップをめざし規模拡大を指導した。
                      ところが、大規模となれば、発生する糞尿を還元する土地がないことは重大な問題となる。
                      そこで高価な施設、多大のエネルギーを投入し、糞尿を乾燥したり発酵させるなど利用しやすい形態とし販売というか処分される。
                      これでは持続可能な産業とは言いにくい。畜産物の自給とは程遠い現状で、輸入飼料加工業と言った研究者もあった。

                      これで、食糧、穀物の流通が逼迫し、輸入が妨げられたりすればどうなるか考えたい。
                      食糧に対する価値観が変わり、異次元の農業振興の旗がなびくのでは。

畜産物自給率


            

2023.2.7

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