同時に、これが終わりでもなく記憶が薄れる頃、また新しい動物由来病原体がお目見えすることになろう。
今、分かっているだけでも人類を襲う動物ゆかりの感染症は1000種以上あるとWHOはいう。
さらに、今回のように出所不明ウイルスも出現する。
ところで、なぜに、こうした病原体が人を襲って来るのだろうか。
幾多の要因が挙げられているが、なかでも、熱帯雨林開発が進み、野生動物とともに病原体が人間と交流する、
また、温暖化による病原体の活動域が拡大する、環境汚染物質がウイルス遺伝子の変異させ種の壁を乗り越える・・・などが挙げられる。
実に、これらの要因は人類が作出したものといえよう。
そこで、人と動物の健康を維持する環境の保全を一体的に捉え、専門家が協力して対応すべき”One Health”の課題に行き着く。
人類の歴史は疫病なかでも動物由来感染症との闘いになる。
それは自然に対して頭を垂れることではないだろうか。
2020.3.18
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