これからも、未開地域の気候変動や開発行為等とともに発生してくる幾多の人獣共通感染症が人類を襲うことになろう。
しかし、防疫というのは「恐れ、不信」で成り立つ昨近の国際関係にあっては成果は上がりにくい。
「標題」の言葉はあの有名な岡山理科大学獣医学部の吉川泰弘先生のホームページにあるもの。
ヒト、カネが世界を駆け巡るように、人獣共通感染症も国境を超えて拡散する。
まさに、グローバル化の影に当たる。
同学部では、地球の生き物は全て一つの世界に生きているという理念を掲げ、人と動物の健康を科学するのが獣医学だと。
さらに、従来の獣医師の守備範囲に留まらず、科学、技術、人間、社会を志向する学生を目指すとのこと。
獣医師に対する社会の要請が遠大となるなか、獣医学部開設が単なる教育ビジネスであったならば卒業生は形見が狭いぞよ。
2020.1.14
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