飼養管理に不手際がなくても侵入する。
いのししと豚の間をつなぐものが分からない。目下の侵入防止策も不完全のようだ。
よって、収束の見通しがつかなくなり、豚のワクチン接種の是非が検討されている。
ワクチンに頼れば、我が国の養豚はいのししが保有する豚コレラウイルスと共存することになる。
そのメリット、デメリットはあろうが、ワクチン利用に踏み切っても非難はできまい。
非清浄国になることで我が国からの輸出はできなくなるという利害衝突も考えられる。
豚肉自給率49%、しかも飼料のほぼ100%を輸入に依存している構造にも目を向けて判断せねばならない。
また、人にも関わる重大な感染症が検疫をすり抜けてくるとか、予期せぬルートで侵入する可能性を示唆しているといえまいか。
2019.8.4
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