つぶやき・・・・143





なぜ、動物由来感染症が発生するか?

                                                            
                             西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱の病原ウイルスは、コウモリの一種を自然宿主としているようだ。                              
                             目下、多くの報道は、病気を封じ込める努力を伝えるが、
                             なぜ、動物から人へ病原体が移り病気を起こすのか、という観点からの大衆啓発はない。

                             かつて当地域の保健所が人獣共通感染症について勉強会を企画し、医師会と獣医師会に声がかかった。
                             当日参加したのは50人ほど。医師では、大学の公衆衛生教室の教授、保健所の医師の二人のみ。
                             獣医師としては、県の保健衛生、畜産関係の獣医師職員や開業獣医師など40人くらい。

                             医師にとって、動物由来感染症は勉強の対象としての影は薄いようであった。
                             ちなみに事前のアンケートでZoonosis(人獣共通感染症)という用語の認識度を調べた。
                             獣医師のほぼ100%が馴染みあるのに対して、医師では60%であった。

                             野生動物に由来する人獣共通感染症の出没は、ひとの生産活動の拡大や経済効率の追求、生活様式の変化に関連している。
                             科学技術開発・人間中心がもたらす環境や生態系の破壊はその最たるもので、現代社会がかかえる重大な問題であろう。
                             

                             関係する専門家には、金にはならないが公衆衛生・動物由来感染症の背景に視野を広げてもらいたいもの。


2014.8.21

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