つぶやき・・・・102


「一身二生」

  富山の地を舞台にした映画、「Railways」を見た。

  地方の鉄道の運転手が定年を迎え、人は一生懸命生きても必ずしも思い通りの仕事を勤め上げられるわけではないと述懐する。
そして、自分の人生、自分の社会的存在を見つめ直し、夫婦はそれぞれ第二の人生を歩み出す。

  あの伊能忠敬は50歳で隠居後、星学・暦学を勉強し、56歳から72歳までの17年間で4千万歩を歩き日本地図を完成させた。
「四千万歩の男」を書いた井上ひさしは、忠敬をして「一身にして二生を経る(ふる)」人生の達人と評している。

  ところで、動物の寿命はその繁殖能力を有する時期に重なるようだ。人間の寿命は、そのうえに余生とかおまけがつく。

  「Railways」や伊能忠敬は実に面倒なことを考えさせる。


2011. 12. 7

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