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岩手県岩泉町(宮古層群)
白亜紀前期
竜盤類・竜脚類
上腕骨
国立科学博物館 / 実物化石
1978年,上腕骨のみが発見された.それ以前に,かつての日本領だった樺太で発見されたニッポノサウルス( Nipponosaurus )を除けば,日本国内で発見された最初の恐竜化石となる.
当初,標本の輪郭の特徴からマメンチサウルス( Mamenchisaurus )に近縁なであると考えられ,時代的な観点からディプロドクス類に分類された.しかし,のちの研究からマメンチサウルスとディプロドクス類は別々の系統であることが分かり,モシリュウがディプロドクス類である根拠は失われた.また,マメンチサウルスとの類似点も,その特徴がマメンチサウルス類に固有のものなのかははっきりせず,現在では詳しい分類はなされていない.
発見された上腕骨は長さ56cm,肩関節部と肘関節部は破損している.
形態的な特徴としては,骨の中央部で内縁と外縁とがほぼ均等な曲線を描いてくびれていることが挙げられる.そのくびれの形状はマメンチサウルスに類似する(発見と研究の項参照).
発見されたのが上腕骨1本のみであったことから,陸で死んだのちに海岸まで流され堆積したものが化石になったものと考えられる.
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