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北海道夕張市(蝦夷累層群)
白亜紀後期セノマニアン
鳥盤類・鎧竜類・ノドサウルス類
頭骨(左後半部)・第1頸椎(一部)・歯11本
(情報収集中)
1995年,アンモナイト化石の収集家 後藤 栄治郎 氏が,長頸竜類の頭骨化石を見つけるため化石採集中に海成層(*)から発見.発見当初は長頸竜類のものと思われたが,後に鎧竜類の頭骨であることが判明した.
1996年新聞で公表され,その年大阪教育大学で行われた日本古生物学会で発表された.三笠市立博物館にて展示されたのち,当時同博物館の早川 浩司 氏によって記載論文のための研究がなされ,2004年4月にその論文は受理された.
(*)ノドサウルス類は海岸付近で生活していたとも言われ,海生層からの発見は珍しくない.
発見された標本は幅26.7センチメートル,奥行き12.8センチメートル高さ11センチメートルの頭骨左後半部とそれに伴う第1頸椎の一部,また同一固体のバラバラになった状態で発見された11本の歯とのどもとを覆っていたらしい分離した鎧である.側頭窓の大きさから判断された,この個体の推定全長は4〜5メートル.
歯は非常に特徴的で粗い鋸歯が見られ、磨耗したものも見つかった.その歯の形状や頭骨の特徴等から、この標本はノドサウルス類のものと思われる.脳の雄型も一部見つかっており,その形状はサウロペルタ( Sauropelta )との共通点が見られるが差異も認められるという.
北米を起源とするノドサウルス類がアジアである日本で見つかったことは,彼らが北米からアジアへと陸橋をつたって移動したという説の重要な証拠となっている.
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