ティムバートンは好きな監督ですが、彼の1991年作品
シザーハンズ
人の寄り付かない、丘の上の城”お化け屋敷”に
住んでいた発明家が、機械に心をいれて人造人間を製作、
それを健やかに育てようとした。しかし、
手をつけて完成品にする直前に死亡してしまう。
哀れ人造人間エドワード君は、両手の替わりにハサミを
仮につけておかれた未完成の状態で放置されてしまう。
眼下に広がる美しい住宅街をみて エドワード君は、
あそこには街並みのように美しく優しい人々が
住んでいるにちがいない、と憧れました。
そしてある日、城に迷いこんだエイボン化粧品の
セールスレディがついに彼を街へと導くのでした。

美しい街に住むうわべの美しい人々の
その偏狭な考え方と残酷さも、善意にとる
美しいこころの持ち主エドワード君。
しかし”こころ”があるがゆえに傷つきもする。
では心がなければよかったのか。
否、 ”こころ”があるがゆえに愛情を
感じることもできるのだ。

ハサミは有用であると同時に危険なものにもなる。
うっかり人を傷つけ、自分も傷つける。
すてきなものを作ることもできれば、ひとを
殺すこともできるのだ。
そう、このお話はひとのこころを目に見える形で
表現した寓話だったのです。

2001年1月、特別版DVD発売!
それには、監督の肉声コメントが 収録されており、
ロケでの苦労や、場面の説明、役者への意見等
が聞けます。作曲者のダニーエルフマンの
曲解説もあります。もちろんどっちも字幕入り。
メイキングや、バートンの絵もはいっている。
やっぱDVDはこうじゃなきゃいかんよな。

うちのモニタの横に立つ
すげえ出来のいい
マクファーレントイズ社製の
エドワード君。
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