前作あたりからイケメンライダーが全国に認知されだして、 テレビのクレヨンしんちゃんでも、 みさえがライダーにハマる話がでてくるほどだ。 今回の龍騎もけっこうイケメンが多く出演。 編集長役の津田寛治などもいろんな映画に出演 しているのを認識できるようになった。 始まったときは、鏡の中、ミラーワールドで戦うという設定に、 現実世界のカセを取り払ったら、なんでもありってことじゃん、と けっこう冷ややかな目でみてました。 しかし、しばらくして気が付いた。 ああ、これって永井豪の「 ××××」の設定を持ってきたのか。 去年の仮面ライダーアギトは永井豪の「デビルマン」に設定が酷似 していたし、次回の仮面ライダー555はどうやら怪人の設定が 永井豪の「 ×ノ×」に似ているようだぞ。 原作は石ノ森章太郎となってるのにな。 龍騎には13人もライダーがでてくるというので、収拾がつくのかと 思ってましたが、まあ順番にでてきては消えていくという方法で 同時にでていたのは最高6人くらいかと。それでも多いな。 ライダー同士の戦いにおいて、最後に勝ち残ったものは その願いが叶うという設定。一度ライダーになってしまったら、 勝ち残るか、死ぬか、の2つしか道はない。 これはけっこう厳しい条件である。 そしてひとりひとり、夢かなわずに死んでゆく。 怖ろしい子供番組だな。 「多くを助けるために、一つを犠牲にする勇気」 多くの者を救うのが正義か。ひとりをさえ救えぬものが正義を名乗れるのか。 13人分の正義の間で板ばさみになる主人公。 「戦え」。この言葉はつまり「殺せ」と同じ意味だ。 思うに、この番組はアメリカで起こった同時多発テロ後の世界情勢を カリカチュアライズしてみせたものではないか。 アメリカの正義、アラブの正義、日本の正義。 どれが正しいと決めつけることはできないし、 ひとつに絞ることもまたできない。 「仮面ライダー龍騎」は混沌とした現代世界の写し鏡だったのだな。 テレビ朝日龍騎 公式ページ ライダー達の殺しあう世界に「なんでだよ」 と 憤りをかくせぬ主人公。 このセリフ、バトルロワイアルでもありました。 映画版では「****死亡。のこり**人。」と テロップのでるとこも似てる。 |