岡本喜八監督の大誘拐。 小悪党三人組が大富豪の婆さん、柳川とし子刀自(トトロで おばあちゃんの声を担当した北林谷栄)を誘拐。 犯人が刀自に、身代金は五千万だと告げると、 刀自のほうから逆に 100億にしろ、と言う。 「びた一文まからんで!」 ぼーぜんとする3人組。 「おばーちゃん無茶苦茶やぁ!」 それからは身代金受け渡し計画は刀自がたてて、 3人組はそれに従う。どっちが犯人だか。 マスコミを利用し、警察を撹乱する 100億受け渡しの一大作戦。 なぜ100億なのか、そしてそれをどう 回収するのか。謎と伏線を提示して ラストで その謎解きをするという、 推理小説のパターンを踏まえて ギャグ、ユーモア、ミステリー、サスペンス、 を詰め込んだ娯楽大作。 1991年作品ということで、今から10年前の ものだ。監督が「刀自の設定年令を考えると 今が映画化のギリギリの線だ」と書いて おりましたが、たしかに10年後の現在 映画化するにはトリックに関わる部分で もう古くなっているところもあるので ほんとにギリギリでした。 というか、この10年でいかに世界が 進化したかという証しかも。 |