2003年俺的映画大賞
★=最低 ★★★★★=最高

「少林サッカー」★★★大爆笑。CGがCGだとわからんような自然なつくり。というか、リアルさ以外のとこで勝負ということを、初めっから変な演出で宣言しているせいかもしれん。超爆笑。
「メンインブラック2」★前作に輪をかけたつまらなさ。ソネンフェルド監督の映画をおもろいと思ったことなど一度もない。
「SF巨大生物の島」★★昔、一度だけゴールデン洋画劇場かなんかでやって、ずっと再放送待ってたのに、やらなかったのだ。あれ?なんかカニたいしたことねー。ハチもたいしたことねー。当時は本物のようだ、すげー、と思ったのに。
「ほしのこえ」★★★Macでひとりでつくったという短編。かなり個人的なものも感じる。
「バンドオブブラザーズ」★★★★プライベートライアンの撮り方をそのまんまテレビ番組にもってきたようで、画面作りがたいへんよろしい。ウィンターズ中尉もジェームズスチュアート+ブルースウィリスのようで、誠実そうだ。
「ゴジラxメカゴジラ」★★★vsメカゴジラのときの格闘の少なさをこの作品で挽回ですな。こう在れと思ったことをほとんど実現しているのでたいへん気持ちよく観れた、って感じですか。アメリカ版Godzillaで見たシーンをキチンと作り直したってとこに日本の特撮魂を感じたよ。
「バトルロワイアル」★★★★2時間で40何人も殺せるのかと思っていたが、うまく殺している。仮面ライダー龍騎はこれがモトネタかな。「なんでだよ」とかセリフまで同じ。
「パニックルーム」★キャラクターの行動が変。やるはずの行動はせず、変なことばっかりする。カメラ壊すとか、懐中電灯でチカチカやりつづけろとか、電話線のことなんかわかるわけなかろうがとか、ガスに火つけるわけなかろうとか、債券をばらまいたりとか。仲間割れしたときも3億が12億だったとか、値段をつりあげても結局ただの泥棒。
「バイオハザード」★★誰かのプレイしたゲームをそのまんま観ているような感じ。オーディオコメンタリーでミラヨボヴィッチ(ジョボビッチじゃない!と本人が強調)が、ゲームマニアなとこを発表。13才の弟に人殺しのゲームはやらせたくないとのこと。マジメだねえ。
「仮面ライダー龍騎episode final」★★★テレビ版の補完。良いとこと悪いとことあり。
「テシス」★★★かなり最後まで犯人がわからん。いいけど。ラストの、映像を観る人たちはつまり観客への皮肉か。
「On Your Mark」★★★チャゲアンドアスカのプロモーションビデオ。罪の意識のハナシ。絵コンテ映像もあったが、絵コンテというよりも原画。宮崎駿細かく描きすぎ。
「ウィンドトーカーズ」★眠たくてたまらん。戦争シーンもなんかアクション映画みたいでいいかげんだし。
「スコーピオンキング」★★★ロック様を映画デビューさせるためか、ストーリーは奇をてらわないオーソドックス。普通だ。
「モンスターズインク」★★★★千尋の影響があるように見受けられるが、音声解説で、このアイデアはトイストーリーよりも前に考えていたと言っていた。ラストは甘いな。
「修羅雪姫」★★釈由美子のやつ。ヤーーーーーっと叫んでバッサリ人を斬って爽快。
「ズーランダー」★糞映。以上。
「JSA」★★★★相手を信用するこころ。だが自分すら信用ならない。ひでえ。
「ピンポン」★★★アマデウスだ。天才と凡人。ピンポンの映像特典としてクドカン監督のティンポンがはいっていたが、こっちのほうがおもろかったの。
「リターナー」★ジュブナイルと同等。C級。
「サイン」★★★★高野文子の奥村さんのお茄子のような話だ。ナイトシャマランの今までの映画のように、まずオチありき。
「スパイキッズ2」★★★前回のおどろきとかダメ人間がかっこよくなるとかいうとこがなくなってる。ハリーハウゼン映画になっていた。監督が脚本、カメラ、音楽等ひとりでなんでもこなしているのはすごいな。
「ロードトゥパーディション」★★★子連れ狼だというが、そっちのほうを知らんからなあ。映像がきれいだなあ。これは引きの画面が多く、映画のでかい画面向きか。メイキングを見て、カットされたセリフをしゃべるトムハンクスの口をCGで閉じるなどは唸った。
「ハンニバル」★★テレビ放送では晩餐シーンの大幅削除。なんかラストもカットされていたようだなあ。あれじゃわかんないじゃん。失敗したなあ。テレビなんかでみるんじゃなかった。ケーブルテレビでの放送でも、なんかカットが繋がらない感じ。DVDを借りて、ついにその全貌が明らかに。削除されたのはどれほど残酷な場面かと思ったが、韓国映画「カル」のオープニングのシーンのほうが、よっぽどウエーとなったよ。
「ハリーポッターと秘密の部屋」★★★もう無理矢理危機また危機でサービス満点だな。
「バンパイアハンターD」★★★絵がキレイ。ハンターの女が、死んだら花をたむけてくれとか言って、ああこりゃあラストへの伏線だな、と思っていたらそうきましたか。
「火山高」★ピンポンより、少林サッカーより悪い。なにより、汚く狭い学園のみを舞台にしているので広がりが感じられぬ。最後の決戦あたりで眠たくなるし。
「マイノリティリポート」★★★★ギミックがおもろい。ジェスチャーゲームのようなインターフェース、単純な形なのに意思があるようなクモ。ギャグも多い。これは前作のA.I.より格段にいいな。
「ターン」★★セリフで状況説明させすぎ。侵入者の恐怖がいきなりすぎる。
「友へ チング」★★スタンドバイミーをずっと続けたら、という感じ。最後のへんよくわからんかった。
「女優霊」★★★★幽霊にかこつけた推理もんだと思っていたが、実は幽霊物だった。こわー。鳥肌ガーっと。シャツ一枚だったので自分の鳥肌が見れた。
「リメンバーミー」★★★ストーリーはどうも終わってないような感じ。
「タイムリミット」★林海象のテレビ映画。もろスピード。しかも安い。どうして日本映画はああなの。
「8月のクリスマス」★★★★よい映画だが、ちょっと短い。
「アニマトリックス」★★★CGとの融合はもうあたりまえか。テレビのドラえもんにもCGはかなり使ってあったし。
「原子力潜水艦浮上せず」★★★スーパーマン以前にネッドビーティとクリストファーリーヴがすでに共演していたのか。
「ビザと美徳」★日本人がそんなしぐさするかい。
「ショコラ」★★★ラッセハルストレム、アメリカ資本がはいってふつーになったのか。それとももともとファンタジーっぽいのがやりたかったのか。
「ホワイトバレンタイン」★どぎつい照明が、最近の韓国映画らしくないので、ちょっとまえの映画1997年あたりだと思ったら、ほんとにそうだった。すげえな俺。ストーリーは感動させるべく作ったようだが、監督がいくない。アップがほとんどない、鳩をとばしたら近場に着地したのを撮り直さない、長髪メガネのキャラが2人かぶっている、最初の文通あたりは重要なのに、胸に迫ってこない。ダメ映画じゃ。
「こちら55号応答せよ!危機百発」★★1970年。土居まさる、車だん吉、倍賞美津子、財津一郎、みんな若い。坂上二郎さんは勝俣にそっくりだ。加藤剛はまったく歳取ってない。
「ディープブルー」★★★★やーお金のかかったB級映画はテレビで観るに限る。すげえセットだし、水量だし、意味なく大爆発だし、登場人物がまじめにやってても大爆笑だし。
「世にも奇妙な物語」★映画版。雪山のやつ、突飛なのと普通の謎があり、いまいち。
「生まれてはみたけれど」★★★★再見。これはいい。これから一生ついてまわる問題か。こええな。
「淑女と髭」★★★3悪人は横山光輝の東京プリンセスのモトネタか。現在つくったら、もっと複雑にするだろうな。
「突貫小僧」★★★「生まれてはみたけれど」のお父さんと子供がでている。ギャグのみの映画を小津がねえ。
「猟奇的な彼女」★★★★ただのバカ映画かと思っていたが、いい映画だった。
「ユリョン」★★日本の潜水艦を撃沈し、さらに日本各都市に核爆弾を撃ちこもうとするイカレ艦長。主人公は何千万の人の命が、とか言いつつ艦長に抵抗していて、おお、日本の味方をする主人公の映画なのか、いいやつだな、と思ったら、ラストあたりで、今戦争になったら、韓国はまだ準備がととのってないからダメだ!みたいに言う。準備がととのっていたら発射賛成かい。ガックリ。
「ガンマー第3号」★★深作欣二監督。アメリカ人しかでない。深作、戦争中15歳の時、機銃掃射くらって、友達の死体の下にかくれたという体験をバトルロワイアルの俳優たちに話していたが、このアメリカ人たちにも話したのだろうか。アメリカ人に囲まれてどう思って監督していたのだろうか。 
「太陽の王子ホルスの大冒険」★★★★再見。アニメ技術も演出もすげえ。未来少年コナンの原型があちこちにみられる。悪魔が村に冬をはこんでくる場面は、こないだ観た東宝の初期モデルアニメ作品にそっくりだ。
「仄暗い水の底から」★★今回はほとんど怖くなかったなあ。
「機動警察パトレイバー」★★★★再見。まだデジタル化もすすんでないころのものだろうに。すげえアニメーション技術だ。ストーリーもいい。
「刑務所の中」★★★原作のエピソード通りだが、楽しめた。お菓子のアルフォート買っておくべきだったなあ。
「WX。機動警察パトレイバー3」★★★またまたすげえアニメーション技術だ。デジタルも使っていたが、やはり、絵が勝負だな。
「キャッチミーイフユーキャン」★★★ジョンウィリアムスの音楽がおもろい。たけしのアンビリーバボーだかでモデルとなった本人のドキュメンタリーをやっていて、事実も映画より奇なり。
「アメリカの夜」★★★トリュフォー監督。映画のできるまでと、ストーリーを融合させるという女優霊でも見られた方式。
「ターザン」★★★ディズニーのやつ。ジェーンが日本のアニメ絵みたいだ。ストーリーは、かなりはしょってる感じ。
「処刑人」★★悪党を始末するヒーロー。それはいいが、紹介だけで終わったような。これから話が始まらなきゃいかんのに。
「戦場のピアニスト」★★★★★ピアニストとドイツ上官の友情物語が中心かと思ったら、ほぼ戦場生中継。すげー金かかってるなあ。写真としてもいい絵が多い。
「シュリ」★★★★おーけっこういい。ソンガンホもでてたしな。
「サラマンダー」★ストーリーはC級。ドラゴン特撮はA級。生き残った人々が数十人、肩を寄せ合いドラゴンから隠れている砦にて、ビデオなどを観たこともない新しく生まれた子供達に、スターウォーズの再現劇をみせる場面。「私はお前の父親だ!」。わぁ〜っ。とため息をつく子供達。この場面を観て、芝居の道を志すひとがめざしているのはコレだな、と思った。
「X−MEN2」★★★話が分散して集中できない、みたいに言っていたひとがいたが、別にそんなことない。前作とあわせてみて、ようやく評価できる。
「ロードオブザリング二つの塔」★★★★3日に区切って見た。おー、よかった。壮大、というにふさわしい。わかりやすいし。ギャグもあるし。
「デアデビル」★超C級。スパイダーマンよりつまらん。特典映像のアメコミ作家たちの談話はおもしろかった。
「OUT」★原作とは全然ちがうなあ。
「タキシード」★ジャッキーチェンも落ちたものだ。ワイヤーとかばっかりだ。スタントくらい自分でやれよ。
「ボイス」★なんじゃこりゃ。どっかで観たような映像の寄せ集め。こけおどし。しかも本筋は火曜サスペンス。
「マトリックスリローデッド」★★全然つまんねえ。高速道路チェイスのみ観るべき所あり。
「キートン短編」★★★★家を建てて、それが汽車で破壊されるやつ。すげえスタント。特撮でないのがわかってるから、コマ送りまでして確認してしまう。すげえ。
「カウボーイビバップ」★★★★かっくいい。禁酒法時代の探偵映画のようだ。だからアニマトリックスでそういうのやったのか。
「マレーナ」★★★★権力というか状況を楯にとって今までの怨みをはらす一般人。昔、雑誌かなんかで、敵に通じた女が一般人に丸坊主に刈られていた写真をみたが、それをもとにしたと思われ。
「ハルク」★★★ハルクはどうみてもCGくさい。アンリー監督が、モジモジ君スーツを着て、自分でモーションキャプチャーで演じているのには笑った。
「ゴジラ、モスラ、メカゴジラ東京SOS」★★★去年とあんまかわらない。新怪獣がでないせいだろう。カットが足りない気がするが時間が押していたせいか。弟などは泣けたというが。わしゃ全然。
「ぼくの伯父さんの授業」「郵便配達の学校」★★★ジャックタチのパントマイム炸裂する短編。長編のための習作か。
「ウルトラの揺り籠」★★★アキコ隊員の自伝で読んだ、ウルトラマンキャストの座談会がリアルでみれた。ホシノ少年がおっさんになってるなんて。
「ターミネーター3」★★2のパロディ部分は笑えた。カーアクションもいい感じだが、それだけ。シュワに覇気がない。女ターミネーターもT−1000より格下という感じ。2で登場人物みんながんばったことが全て無に。エイリアン3のようなアホなやり方ですな。まったくの蛇足。
「イルマーレ」★★★ラスト一分がいらないとかいわれていたようだが、あれをやりたかったんだろうに。

星五つということで、今年の最高作は「戦場のピアニスト」だな。
今年の傾向として、ハリウッド映画にカンフーアクションがかなり組み込まれている感じがしたが、
おめーら(ハリウッド映画)、20年遅いんだよっ。ジャッキーチェンも下り坂じゃないか。


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