幼稚園に行っていた当時。
まんがなんかでいろんな言葉を
憶えるわけですわ。
「赤の他人」「オタンコナス」「どくだみ」
「さっき泣いていたカラスがもう笑った」
とかね。そのなかでも「キxガイ」って言葉
がでてきたとき、わたしゃ母親に聞きましたさ。
「キチxイってどういうこと?」
「おかあさんがあんたの弁当にご飯のかわりに
砂を詰めたりするようになること」
と説明されたのだ。それから1週間は弁当の時間
になるたびに、今日は砂が詰まっているんじゃ
ないかとドキドキしたものさ。しかしあんな
説明はないよな。はっきりいってありゃあ
トラウマになります。
「おまえはうちの子ではない、橋の下から
拾ってきた子だ」みたいな例もあります。
たのむから親の人たちは小さな子に
軽々しく言葉を投げ付けて、恐怖のどん底に
叩き込むようなことのないよう、考えて
ものをゆってください。あと造語を教え込む
こともやめてください。わしは父親に
無精ヒゲのことを「これはフゲという」
などと教えられ、よそでその言葉を使って
恥をかきました。もう。
ちいさい子供の白紙の脳によけいなこと
ばっかり刷り込まないでくれ。もしかすると
まだそういうウソ言葉は脳のどっかに残って
いるかもしれない。いつかその言葉を使うとき
が来て、そのときに大恥をかくように
なっているのではなかろうか。時限爆弾の
ように、ブービートラップのように。
 

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