デジタル放送への対応



 自宅はケーブルテレビと契約しているのでデジタル対応しなくても当分の間地上波放送の視聴は可能なのですが、衛星放送が観たいという家族の要望から2010年末にデジタル契約に移行しました。デジタルに移行するといっても家庭内の回線の工事等は必要なく、デジタル放送を受信してコンポジット出力するセットトップボックス(STB)という装置を業者の方が設置していくだけです。STBは機能を絞り操作が簡単なタイプと機能や端子が豊富なタイプが選べるようになっていました。
 視聴放送と機器の関係は次のようになっています。
受信(録画)機器受信方法
A.アナログチューナーのみ搭載機地上デジタル放送
STBからのコンポジット出力をビデオ入力へ
衛星デジタル放送
STBからのコンポジット出力をビデオ入力へ
B.デジタルチューナー搭載機地上デジタル放送
アンテナ線を接続(従来のまま)、受信チューナーを地デジに変更
衛星デジタル放送
STBからのコンポジット出力をビデオ入力へ

 ここで問題点が
(1)自宅の殆ど全ての機器が上記Aタイプである
 ざっと数えたところ、デジタルテレビ1台アナログテレビ5台アナログVTR等12台。しかも家族はいまだDVDに馴染めずVHSを愛用。
(2)現状ではテレビのある全ての部屋にSTBが必要となる
 単純に考えてもSTB6セット。とりあえず3セット分契約したのだが明らかに不足...
(3)将来的にBタイプの機器に置換したとしても、衛星デジタル放送はその都度ビデオ入力に切り替えて視聴しなければならず操作が煩雑
 別体チューナーで受信している番組のチャンネル切替をテレビのリモコンで行えないことに、普通の人はなかなか納得しない...
 更に著作権法の「私的利用」の範疇の録画に関しても
(4)STBはデジタル放送を録画しながら別のチャンネルを観る(裏番組録画)機能を持たない
 裏番組録画する為にはテレビ1台あたりSTB2台必要な計算(多機能タイプもチャンネル予約・固定機能があるだけでチューナーは1つ)。家族にどう説明したものか...
(5)セレクターでSTBからの信号を切り替えた際の、複製防止信号等の挙動が心配
 自分の部屋は裏番組録画しないのでSTB1台をセレクターで共用。でもセレクター替わりにVTRを使ったらスルー映像に対してコピー防止モードに突入したことが昔有ったっけ。今はもっと情勢厳しいからなぁ。
 付記:手持ちのデジタルスタビライザーを取り付けてみたところ、かえって画像が汚くなりました。どれでも良いという訳にはいかないようです。
 さて、肝心の画質についてはどうでしょうか?同じ日の同じ番組(日本放送協会のローカルニュース終わりの風景映像)で比較してみました。

<DHR−1000のアナログチューナーで受信してDV録画>
内蔵チューナー

<STBからのコンポジット信号をWV−D9000にライン入力してDV録画>
STB
 向かって左端の空、中央向かって左寄りの塔、字幕の文字の辺りを見ると、やはりデジタル放送が鮮明に思えます。

令和2年4月、ひかりケーブルテレビへの契約移行に伴いSTBの使用を終了しました。



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