ノンリニア編集




 動画の取り込み及び編集にはVAIO PCV−S600TV7を使用しています。購入後2年を経過しましたが、ノンリニア編集に必要なソフトは揃っており、RAMの増設により快適に作業をすることが出来ます(HD容量はさすがに少ないので、外付ドライブで補っています)。
 アナログの映像ソースからのキャプチャーは全てDHR−1000を介して行っています。最近になってDVCカメラのDCR−TRV900を入手しましたがほとんどスチルカメラ代わりにだけ使っています(そのうち活用したい)。私にとってはハイエイト等で保有している過去の貴重な映像の保全が第一目的です。
 画像を全てハードディスクに取り込むというのが本来のノンリニア編集なのですが、家庭用のパソコンではハードディスク容量に限度が有る為、やみくもにキャプチャーすると編集ができなくなってしまいます。従って、キャプチャーの段階でカットの開始点と終了点を厳密に指定し、無駄な映像をキャプチャーしないように心掛けなければならないと思います。
 そのためには、素早く快適に編集点の頭出しができる編集用DVデッキが不可欠です。DHR−1000は堅牢で、その要求に応えてくれます。
 私は、必ずしもノンリニア編集でなければならないとは考えていません。DV信号を劣化させることなくエフェクト(テロップ・オーバーラップ等)を加えられる道具が、現状ではパソコンしか無いというだけのことです。音声のレベル取りやインサート編集(元の映像の長さを変更せずに映像や音声を差し替える、音楽ビデオ等では必須の技法)のやり易さでは、現行のビデオ編集(リニア編集)に一日の長があります。
 家庭用VTRの歴史には、「銘機」と呼ばれた機体が幾つもありました。編集機としての画質や音質(能力が満足できるか)ももちろん重要ですが、使いこなすことに喜びがあり創作意欲を持続させてくれる機体かどうか(心情的に満足できるか)ということも、良い作品を生み出す上で大切なものであると私は考えます。
 ノンリニア編集機はひたすら性能を追求している観がまだありますが、そう遠くない将来、必ずや我々を心情的に満足させてくれる「銘機」が登場することでしょう。家庭用ノンリニア編集の歴史は始まったばかりです。



 ・・・と書いてから約4年。パソコンの高性能化は止まる所を知りません。ノンリニア編集ソフトもそれに呼応するかのように多機能化し、同時にマシンを選ぶものとなっています。私のVAIO PCV−S600TV7は相変わらず健在ですが、今やWindows95でも使用できるソフトはほとんど発売されなくなりました。止むを得ずプレミア5.1をVAIO PCG−FX33G(OSはWindows2000Pro)にインストールして使っているのですが、何故かエフェクトを掛けると編集が止まってしまいます(単純なカット編集なら出来るのですが)。その点PCV−S600に付いてきたプレミア4.2LEは快適です。うーん。



 ・・・と書いてから約1年。およそ6年の間、動画の取り込み及び編集に使用してきたPCV−S600TV7に寿命がきてしまいました。出来れば使い慣れた同型機が欲しかったのですがさすがに入手できず、三世代程隔てたPCV−R70(本体)を調達しました。ディスプレイとキーボードはS600のものを引き続き使用、マウスは一足先にトラックボールに換装済です。OSは慣れ親しんだWindows95からWindows98に変わりました。
 PCV−R70にはアナログ入力端子がありますが、アナログの映像ソースはこれまで通りDHR−1000でDVフォーマットに変換して行う予定です。AD変換の性能・録音レベルの調整・確実で素早い頭出し等々他の機器には代えられません。もう生産終了となったらしいですが、編集に使える数少ない据置型デッキなので受注生産でも作り続けて欲しいと思います。



 ・・・と書いてから約2か月。修理に出したPCV−S600TV7が戻ってきました。一旦SONYまで送って約7万円という見積金額を聞かされた時には倒れそうになりましたが、運び込んだ小売店で色々調べて下さった結果RAMの交換をすれば大丈夫だろうという事で復帰しました。PCV−R70が原因不明のプッツンを抱えている現状、頼もしい限り。
 とりあえずwindows95に「こんな事も有ろうかとダウンロードしておいた」パッチをあてた状態でブートCDを作っておこうと思います。
PCV−S600TV7



 ・・・と書いてから約2か月。修理に出したPCV−R70が戻ってきました。どこの具合が悪いのかとても(修理代が)心配でしたが、幸いなことに電源関係の交換だけで済みました。今回、「どうせ純正のHDDは小さいから」とHDD無し状態のものを購入したことが敗因でした。全てのものが揃っていない為同時に動作チェックが出来ず、その結果不具合の特定が大変し辛かったのです。「燃料ケチって帰りに飛行機ごとドーバー海峡に落ちる(大西学長談)」を地で行く様な騒動でした。
PCV−R70+TV
※使用イメージ(細部は異なります)



 ・・・と書いてから約3年。何とか立ち直り予備役状態だったPCV−S600TV7が遂に起動しなくなりました。比較的状態の良いフロッピードライブをR70に移植、またハードディスクもR70に増設して必要なファイルを吸い出した後、仮想メモリドライブとして使用しようと考えています。
 S600の代わりに、液晶ディスプレイがほとんど映らなくなったPCG−FX33Gを自室のディスプレイ切替器に接続しました。仮設デスラー戦闘空母(プレステ版「さらば宇宙戦艦ヤマト」に登場)状態ですが、こうすればまだ使えます。
PCG−FX33G+TV
※使用状態



 ・・・と書いてから約5か月。テレビ兼コンピュータディスプレイのCPD−17MSが突然通電不能になり、戦線離脱を余儀なくされました。PCV−S600とセットで購入以来、在宅の日は必ず使用していたであろうことは疑いなく、実はどの家電よりも酷使していたのだと今更ながら気付いた次第。
 修理に出している間の交替要員など有る筈も無く、苦肉の策としてDCR−TRV900にセレクターからの信号をアナログ入力することにしました。コンピュータに関しては、取り敢えず立ち上げっ放しにして隣室からネットワーク越しに操作することになると思います。
CPD−17MSの代役



 ・・・と書いてから約2週間。お店からは何の音沙汰もありません。DCR−TRV900で撮影したLPモードのテープを送り出す為に別途モニターが必要となり、その存在を思い出したのがこのLPLの液晶モニターセット。本来はNP77系のニッカドバッテリーとハンディカム本体の間に挟んで使用するもので、バッテリーアダプターを介してリチウムイオンバッテリーで駆動。セレクターからのS映像ケーブルは変換プラグを継ぎ足して何とか突っ込みました。
 不便は不便なのですが、オプションをガチャガチャ組み合わせる楽しさを久し振りに味わうことができました。
CPD−17MSの代役



 ・・・と書いてから数日後、お店に寄ったらディスプレイが戻ってきていました。「症状再現せず、電源コード要確認」とのことでしたが以前の電源コードを繋いだら問題なく動作。まぁ無事を喜ぶとしましょう。



 ・・・と書いてから2年余。およそ3年間書斎で使用していたPCG−FR55を家族に譲ることになり、自分用にオークションでPCG−FR77Gを購入。FR55ではCPUの性能不足でインストールできず宙ぶらりんになっていたプレミアエレメンツ3.0を使用できるようになりました。
PremiereElements



 ・・・と書いてから約1年。スリムタワー型のPCV−HX81B(本体のみ)をオークションで購入。メーカー推奨メモリサイズは上限1GBでしたが、メモリメーカー情報を信じて2GBまで増設。HDV編集が何とか可能なようです。PCV−HX81Bにはパラレルポートが無いので、パラレルポート担当としてPCV−R70は現役続投です(セキュリティを考えてOSをWindows2000に更新、DVgateは非対応)。借り物のイメージスキャナ(上段)と模型用水転写デカールの自作に不可欠なMD−5000(中段)を、下段のプリンタ手動切替器を介してPCV−R70に接続しています。ついでにUSB外付HDDを接続して定期バックアップに使用することにしました。SCSSIの外付HDDは手持ちの装備ではPCV−HX81Bに接続できないので、データを移行して退役させる予定。
VAIOズ



 ・・・と書いてから約5か月。スリムタワー型のVGC−HX63B(本体のみ)をオークションで購入(HX81と同じオークションストアでした)。DVgateでHDVへの書き出しが可能になっているということで購入しました。PCV−HX81Bは職場でスタンドアローンで使うことを考えています。



 ・・・と書いてから約1か月。PCV−HX81Bは友人宅に出向が決まり、ハードディスクの換装などを行いました。



 ・・・と書いてから約2年。HD編集とブルーレイ書き込みが可能なPCを配備すべくSVF1521A1Jを購入するも、DV端子は既に無く...顛末はコチラ



 ・・・と書いてから約7か月。Windows® XPサポート終了の為、VGC−HX63BのOSをWindows® 7 PROにアップグレードしました。また、MD−5000とUSB-パラレル変換ケーブルで接続することができたので、PCV−R70はようやく退役です。長い間お世話になりました。



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