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たこぼう族東京へ行く

 「働かないけど休まない」そんなお気楽勤め人のたこぼうPも、年に1度は家族旅行に行くことにしている。最初の家族旅行はたこぼうが3歳の時。9月に入ってから、東京ディズニーランドに行った。4歳の時も同じだったな。5歳の時は出かける前日にたこぼうが発熱。泣く泣く旅行を取りやめてしまった。
 小学校に入ってから、夏休み中の旅行ということで、暑いのが苦手なたこぼう族はディズニーランドに行くなんてことは考えなくなって、観劇に出かけている。小1の時にはちょうどその年家を建てて引っ越しをしたものだから、さすがに旅行の計画を立てる暇もなく、日帰りくらいでちょこちょこと出かけたくらいだった。小2の時は劇団四季の「美女と野獣」を見てきて、去年はたこぼうはママと2人で宝塚の1000DAY’S劇場で「エクスカリバー(宙組)」を見に行ったので、おいらは一人秋葉原をうろついていた。
 そして、今年は2泊3日で東京へ行って来た。

☆出発(平成11年8月22日)
 朝6時半の電車で東京に向かう。元来乗り物が苦手なママとたこぼうは電車に乗ったら、あっと言う間に熟睡。おいらはと言えば、昨晩遅くまでHP巡回や更新をしていたものだから、眠いはずなんだけど、一昨年東京からの帰り道、熟睡していて危うく越後湯沢で乗り越しかけたということがあったものだから、とにかく乗り換えまではと目を開いていた。どうも最近午前中は起きていられるんだけど、昼から睡魔に襲われ易いんだよなぁ。
 本を抱えて、とにかく寝ないように寝ないように、ZZZZZZZ……………はっ!ああ、まだ直江津か。よし、あとはずっと起きてるぞ。
 どうにか越後湯沢で無事に乗り換え、そのまま気持ちよく眠ってしまった。ZZZZZZZZZ

 終点まで乗っていられるというのは助かる。無事10時に東京駅に到着。駅の中をうろうろして銀の鈴広場近くのコインロッカーに荷物を入れ、たこぼうママに連れられて、数寄屋橋の阪急へ。ママの裁縫に使うボタンを探す。おいらとたこぼうはその横のハンコ屋さんで、いろんなスタンプを眺めていた。チビのミーのスタンプもあったのだが、家にあるものしかなく、たこぼうが気に入った犬のスタンプを1つ買う。ママの方は気に入ったボタンがなかったみたい。

 銀座ソニービルの上のスパゲッティ屋で軽く昼食をとって、浜松町の四季劇場に向かう。
 日曜日の12時半すぎに浜松町で電車を降りる人ってのは行き先が決まっているのかな、もう道は分からなくても人の流れに沿っていけば、無事四季劇場に到着。

 ところで、このチケット、4ヶ月前にようやく取ることができたもの。それも3席並びとなると、3階のバルコニーしかないという始末。たこぼうの身長だと見えるかなと危惧したが、行ける日が決まっているし、おいらとしては、去年宝塚で蚊帳の外に置かれたものだから、「取ればいいがいね」と即断。その後、四季劇場秋で「SONG&DANCE」の上演が決まり、ママの方は残念がっていたのだが…
 さて、四季劇場春の方に入ったのだが、「3階入り口からどうぞ」と言われ、「あれ?」。バルコニーっていうから脇からはみ出しているところなのかなと思っていたのだが、さもありなん。3階から舞台を見下ろすようなポイント。それもA列だから、下を見れば1階席。前の手すりに身体を預けるようにして見る位置。おおおお、こりゃいいや。
 開演まで間があったので、舞台、オーケストラの辺りを覗いたり、パンフレットを眺めたりしながら、時を過ごす。たこぼうにとってはちょっとつらそうな体勢。見かねた係の人がやってきて、イスにちょっとした部品を取り付けて子供用のシートにしてくれる。
 1時を過ぎたところで開演。ストーリーについては、ディズニーの映画そのままだし、ちょうど前日テレビでも上映していたし、特にここで記すこともないだろう(おいら、あの映画見てないんだよなぁ)。違いといえば、マントヒヒのラフィキがアフリカの精霊的なイメージになっていたくらいかな。
 これまで四季のミュージカルは何作か見たのだが、今回の作品、動物が主役なだけに(残念ながらおいらはキャッツは見ていない)、衣装というよりも殆ど人形に近いものを操作しながらの演技になる。特に悪ライオンスカーの動きやハイエナの動きは見事だったし、キリンや象などアフリカの雰囲気がとても良く出ていた。
 また、今回バルコニーから見ることができたので、舞台全体を見渡すことができ、個々人の動きがとても調和がとれていて素敵だっし、舞台装置の動きまでもが計算され尽くしていて楽しめた。
 3時間近くの演目ではあったが、全く飽きることなく楽しむことができた。

 四季劇場を出た後、その足で浅草橋のtotocoという店に行く。空は少しずつ曇りかけていき、一雨来そうな雰囲気。これまで2回来ていたのだが、うろ覚えの道を進んでいく。あれ?どこだっけなぁ?確かこの辺だったはず……あった、あった。
 ここが知る人ぞ知る『人形の館』。狭い店の中にはジェニー、バービー、リカの人形が所狭しと並べられている。さらに小物類も充実している。目を輝かせるたこぼうとママ。おいらはと言えば、「あれ?こんな人形あった?」「おお、これを白装束にすれば、そのまま雪女になるな」「あれ?ガンクロのジェニーっていたの?あら、ルーズ履いてるよ。ちょっと古いんじゃないの?」「ん?リカの目に表情をつけた(笑った目、ウインクする目など)のは知っていたけど、ジェニーにもそういうのあったの」などとボケをかましながら眺める。やっぱり、こういう店ってのはおいらにとっては居心地のあまり良いものではなく、ついハイになっていたみたいだ。おいらたちがいる間に見るからにマニアといった風情の女性が1人と男性が2人やってくる。は〜〜、男の人も来るもんなんだなぁ。
 たこぼうとママが、それぞれ人形1体とアクセサリー、それから本とかを買い込んでいる。壁を見ると、注文生産のベルバラのオスカル人形ともんちっちジェニーの案内が書いてある。「これも買うんか?」と尋ねるおいらに「もちろん」とすでに予約を入れて配送の手続きまで済ませたママ。ただ、それがベルバラではなく、もんちっちジェニーの方だったのだが…
 満足げに袋を抱えて店を出る。店の中にいる間にちょっと雨がふったようだが、全く気がつかなかった。

 とりあえず東京駅まで行って荷物を持ち、新宿へ向かう。南口を出て徒歩3分。小田急ホテルセンチュリーサザンタワー。去年と同じホテル。ここはルームサービスもないホテルだけど、中に小さな店があって、それからアイスサーバーで氷がタダで手に入ることもあって、暑がりのお茶好きママのお気に入り。
 確かフロントは上だったなと、おいらが2階を押す。あれ?ここが2階?あっ、20階だった。フロントで手続きを済ませ、店でお茶を買って部屋へ。すぐに氷を持ってきて、お茶を飲んで一息。ふ〜。

 一休みしてから、向かいの高島屋の上に上がり、食事。あら〜、混んでるな。「まっ、いいや」ってんで、豚カツ屋に入る。ご飯が麦飯なんだよなぁ。たこぼうは口の合わなかったみたい。おいらが170g、ママが120g、たこぼうが100gのロースカツ。しっかり食べて、帰りにコンビニに寄ってアイスと烏龍茶を買って(ホントお茶が好きだなぁ)部屋に戻る。
 部屋に入るなり、たこぼう「あ〜、おなか空いた」。エッ?(?_?)エッ?「あっ、間違えた。おなか一杯」と言いながらも、アイスをおいらと分けて食べる。
 8時半過ぎ。たこぼうを風呂に入らせ、おいらはベッドの上で横になって、本を読み………zzzzzzzzz。

 

☆2日目(平成11年8月23日)
 
おいらが意識を取り戻したのが、深夜の3時頃。喉の渇きに耐えかねて、お茶を飲んで寝直す……zzzzzzzz。
 朝7時にすっきりとした気分で起床。ママはすでに起きている。こんなにしっかり寝たのは何年ぶりかしら??

 たこぼうを起こして食事に。まあ、ホテルの朝食ってのはそんなに代わり映えのするものでもないしなぁ。それにしてもあのバイキングっていうのは参ったもので、ついつい多めに取ってしまう。それで残せば良いのだが、どうもたこぼう族の心の中には「もったいない神様」が住んでいるらしくって、残すことができない。しっかり取ってきただけ食べて、お腹を抱えて部屋に戻る。

 「8時になったし、そろそろ出かけようか」とママ。「ちょっと待って」とおいら。う〜む、人がトイレに入ろうとすると、たこぼうとママが先にすると言い出す。「おいおい、おいらの後ってそんなに………」。

 ようやく落ち着いて出発。今日たこぼうとママは宝塚の1000DAY’S劇場へ。チケットはと言うと、これがとってない。たこぼうが夏休みに入ってすぐにママと2人でJR西日本の企画の日帰りツアーで宝塚大劇場まで宙組公演を見に行ったのだが、その後、東京の月組公演が見たいという話になってチケットを求めたのだが、完売状態。それで当日券を朝から並んでとろうということになったのだ。

 有楽町で降りて3人で1000DAY’S劇場へ。到着したのが9時20分頃。すでに6〜70人近くの人が並んでいる。「あら〜、もっと早く出んなんのやった〜」とママ。「ごめん」とおいら。それでも一応並んでみる。空は晴天、結構暑くなりそうな気配。ちょうど並んだ列は日陰だったから助かったのだが、これが炎天下だったら、どうなっていたことやら。さて、しばらくは後につく人もまばらで、おいらも何故か一緒に並んでいた。それが20分もするとさらに後ろに列ができる。気がつけば、え?100人超えてるんじゃないの?
 10時に5分ほど前になって、ハンドスピーカーとカウンターを持ったおじさんがやってくる。人数を数えているらしい。う〜む、どうなることやら。それから「今日の当日券は50枚です」って話。ん?たこぼうらの位置だと…無理じゃないのかなぁ。それでも並ぶ続けるたこぼうとママ。おいらはと言えば離れて見ているだけ。10時になって発売開始。列が流れ始める。列と一緒に進む2人。頑張るね〜〜。あら?後ろがずいぶん長くなってるなぁ。みんな諦めないのかなぁ。
 途中で、チケットを持った女の人が列に声をかけている。なに?あれがダフ屋なのか??って、どうも友達が1人来られなくなって、チケットが余ったって話らしい。8000円の券にお礼を含めて10000円って話。あっという間にたこぼうのちょっと前の方にいたおばちゃんと商談成立。ホッ、1人減った。
 ゆっくりゆっくりと進む列。「あと20枚で〜す」の声。離れてみているおいらが人数を数える。どう考えても無理だな。おや?予約券を引き替えた人が列の後ろの方に行くぞ?なんだ?あら?チケット2枚、お金にしている。うん?ちょっと値段は分からなかったけど、これは…じゃないかな??
 「あと5枚で〜す」とハンドスピーカーの声。もうダメって見れば分かるのに…それでも並び続けるたこぼうとママ。一縷の望みを抱いているのかな?そしてついに「本日1時半公演のチケットは完売で〜す」に漏れる落胆の声「ああああああああ」。列を離れておいらに近づいてこようとする2人、っとちょっと待てよ。係のおじさんが何か紙を配っている。慌てて列に戻るたこぼうとママ。それはキャンセル待ちの券。13番14番を持っておいらのところに来たママから出た言葉は

「1時10分くらいに来ればキャンセルの枚数分かるから、それでこの番号順に並べば良いんだって」。

「ふ〜ん」と、おいら。気持ちは『まあ、好きにすれば…』って感じ。ところが次に出たママのセリフ、

「それでダメだったら、明日もう1度、今度は8時半に並んでみる。1時半の公演だから終わるのが4時半だし、5時発の電車に間に合うでしょ」

 エッ?(?_?)エッ?本気??うん?おみやげとかどうするの??あら?おいらはどうなるの???だいたい宝塚ってそこまでして見んなんものなのかよぉ〜〜〜〜。
 混乱した頭で笑顔だけ作って「まあ、いいけど、最後まで見てたら、出口混んで大変だし、その時は終演前に出て来ないといけないぞ。それで良いか??」とたこぼうに確認。「うん」って言うもんだから、「分かったよ」とおいら。ふ〜〜〜〜〜〜。

 さて、10時半、しばらく時間もあるので、3人で市谷にある「日本折紙協会」を訪ねることにする。ママは別に行きたかったわけでもないが、たこぼうが行きたいというので、一緒に行くことにする。ついついおいらの歩き方ばかりが軽やかになる。この日のために(って出発前日に)Mapfunで周辺地図を確認しておいたのだ。

 去年も来ているから、特にとまどうこともなく、ドミール五番町なるマンション(?)に到着。管理人さんに声をかけ、玄関のインターホンで協会に声をかける。それから奥の方にあるエレベーターを使って部屋の前。ホントにマンションの一室なんだよな。ドアに「折紙協会」って張り紙画だしてなかったら、まず分からないだろうな。インターホンを押して、迎えてくれたのは優しそうな顔をしたお姉さん。奥の部屋に通されて、さて折紙と本を物色。結局洋書ばかりを3冊と折紙を何袋か買って、帰ってきた。う〜む、棚に飾ってある折紙がとても素敵だったぞ。

 再び銀座に行く。たこぼうは去年食べた「タピオカミルク」が恋しいというので、三愛の上の英記茶荘に出かける。ところがアラカルトはなくて、ランチはセットメニューのみ。このセットメニューが多いんだ。朝も結構食べていたから、飽食ぎみ。結局セットメニューを2つ頼んで3人で分けて食べる。それでもお腹一杯になってしまったのだが。

 それから有楽町マリオンで別れる。たこぼうとママは西武で時間調整をして宝塚1000DAY’S劇場へ。おいらはその足で白山のおりがみはうすを目指したのだった。

 宝塚の方はどうなっているのか最初は気にもなっていたのだが、今回の東京旅行のおいらの主たる目的のおりがみはうす訪問である、ウキウキとした気分で、気がつけば宝塚のことなど頭から消えてなくなってしまっていた。なんたって、おりがみはうすって言うか折紙学会の方で昨日、一昨日と第5回のコンベンションをやっていたので、当日はうすが開いているか心配で、10日ほど前に問い合わせのメールを送ったり、所在地もHPで調べておいたりと、下準備はばっちりだったのだから。
 HPからプリントアウトした地図を頼りに白山へ。え〜と都営三田線は水道橋で乗り換えか。え〜と、A1の出口?ホームを歩いていくと、A3?あれっ反対か。方向音痴だからなぁ、戻らなくっちゃ。何々、『地上に出て右斜め前にある「朝日白山マンション」の外側の階段を上がった2階』。おおおお、あったあった。立派な看板まである。
 おそるおそる開けるドア。狭いフロアに折紙作品が飾られており、仕切(あってないような)の向こうが事務所か。慌ただしく働いている人、昨日のコンベンションの片づけ中。こっちの段ボールをあっちに、あっちの段ボールは…ってな具合で、ほとんど相手をして貰えない。おいらは作品に目を凝らす。ああああ、これが完全体の悪魔か。やっぱりしっかりと折ってあるなぁ。あっ、神谷哲史のエンシェントドラゴンだぁ、TVチャンピオンの時その物やんかぁ。おおおお、ガメラ対ギャオス、ゴジラ対キングギドラ、すげ〜〜。あっ、北條高史の弥勒菩薩だ〜〜、……。てな感じでもうドキドキ。ああああああああ、折り図が欲しいよ〜〜。
 さて、満足な一時に浸った後、今年のコンベンションの折り図集と暇があったらホテルで折ろうかなって紙を買って、おりがみはうすを出る。気分はもう大満足。

 おりがみはうすを後にしたおいら。う〜〜暑いよ〜〜。地下鉄の駅のホーム、エアコンの下でぼえ〜〜と立っていた。ふと我に返って、あっ、宝塚どうなったかな?しかし、時間は2時半すぎ、このまま1000DAY’S劇場に行っても様子が分かるわけもない。ホテルで試験の結果を待つような顔で過ごすのには早い…
ってんで、イソイソと秋葉原を目指すことに。えへへ、CD−Rが欲しいんだ。おいらノート使いだから、コンパクトのがいいんだよなぁと、その辺の店に入る。
ふ〜ん、やっぱり5万くらいかぁ、あっ!5万?おやぁ、家を出たときには確か6万近くの金を持っていたはず…、うん、確かに。それで食事はママの財布から出ていたし…。あれ?手に持った鞄がやけに重いな、確か本が4冊と紙が入って、その時の支払いは確かおいら。ん?確か本だけで1万円以上使ったよなぁ〜〜〜。財布を覗くと確かに…。
 結局CD−Rは諦めて、辺りをうろうろ。仕方ないなぁと、デジカメ用のACアダプター(こんなの秋葉原で買うもんでもねえなぁ)を買う。ふと見ると、コンバージョンレンズ。あっ、これ欲しかったんだよなぁ。ん?テレコンバージョン(望遠)だけないじゃねえか。と新たな目標を見つけたおいらは意気揚々と秋葉の町へ。もうCD−Rには目もくれず、デジカメのコーナーへ。あら、ねえな、ん?ここはレンズ自体ないじゃないか。おっ、あったあった。あ〜〜あ、こんなのこれ以上他の店探す気ねえし、いいや、買っちゃえ!
 レンズを買って秋葉原の駅へ。は〜〜あ、暑いなぁ。おっ、生ジュース?これ一杯飲んでいくかぁ。

 ホテルに着いたのが、4時半すぎ。あ〜、疲れた。ふと頭に浮かんだのはたこぼうとママのこと。観れたのかなぁ。明日並ぶって言われたら、どうしよう…ふ〜〜。え〜と、確か1時半開演で3時間以上あるって話だったから、まあ、戻ってくるのは6時すぎだよなぁ。
 それでおいらは、昨日飲もうと思って冷蔵庫に入れたままの「もも酒」(おいらお酒は苦手なのだ。こういう甘いのは良いのだが)を飲みながら、買ってきたレンズを出す。なるほど、こうなるのね。「さて、あと4,50分は待たないといけないかな」と、ベッドに横になって、本を広げる。ところが10分もしないうちにしばらく廊下に人声、まさかなぁ。ん?ガチャ!え?ベッドから起きあがるおいら、入ってくるママとたこぼう。あれ?予定よりずいぶん早いじゃねえか!

 むっつりとした顔で入ってくる2人。あれ?ダメだったのかなぁ。「どうだったの?」とおいら。「ん?」とママ。おいおいもったいつけるなよ〜〜、どうなんだよ〜〜。

 ニマッと笑って「良い席だったよ」とママ。へ?買ってもらったパンフレットとテレカを出すたこぼう。オイオイ、脅かすなよ。ふ〜〜。
 ママの話によれば、1時10分より少し早くに1000DAY’S劇場についた2人はキャンセルのコーナーへ。しばらく待つとキャンセルの数が分かる。なに?17枚。え〜と、13と14だろ、やった〜〜。2人は嬉々としてチケットを受け取り劇場内へ。うふふふふ。
 おいら劇場内に入ったこともないので、宝塚の話はここまで。まあ、たこぼうがあまりに嬉しそうな顔をしてくれているので、おいらも満足。

 さて6時である。これからどうしようか?たこぼうの「タピオカミルク」を満足させてやろうかと高島屋に行ったが今日は休み。まあいいやって、たこぼうが行きたがっていたアランジアロンゾの店に急遽行くことにした。ここだけが明日方向違いになるからなぁ。渋谷から代官山へ。はあ、東急東横線なんて初めて乗ったよ。これもHPで地図を調べておいたからなぁ。何々?大きなマンションの角を曲がって…。あっ、これが大きなマンションって名前のマンションかぁ。宝塚が今日で片づいていたので、おいらはちょっとウキウキしていた。
おっ!あった、あった。あら?これもまた小さい店だなぁ。おっ、ワルモノだ。カッパだ。う〜む、やっぱりたこぼうにはワルモノが似合うなぁ。自分の物、友達へのおみやげ、たこぼうの買い物を済ませて新宿に戻る。

 さあ、夕飯だけど、確かルミネに中に中華の店があったなぁ。まあ、そこに入ってみるか、と入った店が大失敗。ほとんど冷凍食品を暖めただけみたいな中華。「自分の作った物より不味い物にお金を払うほど腹の立つことがない!」とママ。まあまあとおいら。たこぼうのためにととったタピオカは袋から出しただけみたいなぬるい代物。げ〜〜〜〜〜!
 支払いだけは済ませて、さっさと店を出る。あ〜あ、口直しにアイスでも食うかな。ちょうど宮崎県の物産店があったので、そこでカボチャとサツマイモのアイスを買って、ホテルに帰って食べる。う〜む、こっちの方が絶対うまい。

 風呂に入って汗を流し、ゆっくりと本を読んで眠る。うむ、充実した一日だった。

 

☆最終日(平成11年8月24日)
 
朝は7時に目を覚ます。う〜〜ん、はあ、よく寝た。さて、いよいよ今日が最終日。ママは今日も早くに起きていたらしい。今日は美術館に行く予定だったので、早く出ようと鞄を片づけていたらしい。たこぼうと一緒に朝食。昨日は取りすぎたからなぁ、ってんで今日は若干セーブする。とは言ってもそれなりに食べたのだが…

 早々に片づけをして8時半前にはチェックアウト。新宿駅に行ったら、なんと中央線が動いていない。確か四谷で車両故障って言っていたな。動かない電車に乗って待っていても時間の無駄だったから、山手線に回って東京を目指す。は〜、東京の電車って言うのは通勤時間帯には「シートがないんだね。ふ〜む」と、たこぼうがちょっとむくれ気味?まあ、こっちの方が遠回りだからなぁ。

 とにかく東京駅には着いたので、荷物をコインロッカーに!は〜、なんでこの東京駅っていうのはこんなに広いんだよ〜〜。分かりやすい場所に置かないとなぁ。「あの〜〜。銀の鈴ってどこですか?」、よしここなら大丈夫。ふ〜〜。

 さて、次は上野。たこぼうは何故かミイラが好きなんだよなぁ。去年は確かメキシコのミイラ見たんだよなぁ。今年はちょうど東京都美術館で大英博物館古代エジプト展をやっていたからしっかり見に行くことに。石碑、石像とか棺とか結構あって、ゆっくり見ているだけでたこぼうの方は疲れたみたい。大体たこぼうはミイラに会いたかっただけで、あまりそういう石像とかには興味がなかったようだからなぁ。時々座って足を休める。それでも一通り見て回って出てくると、あら?入場制限しているじゃないか。ふ〜〜ん、早めに来て良かったなぁ。

 外に出て次にどうしようかなって思ったんだけど、ちょうど国立科学博物館で大顔展なる展示をやっている。「おおがおてん?」なんか大きい顔でも並べてあるのかなぁ。あっ、「だい・かお・てんかぁ」。おお、南伸坊の顔で遊んである。あら?どれが本当のモナリザかしら。げっ、医学教育用の顔の標本?え?本物。ぎゃ!!おお、デカルトのデスマスクかぁ。あっ、サミー・ソーサーの人形ってな具合でこれが結構面白い。古代エジプト展では疲れ切っていたたこぼうが、妙に元気に(おいらもママも元気に)になって、見て回る。キャハキャハ!!(^Q^)/"
 最後にパンフレットと、メインキャラクターのデコピーのマウスパッドとマグネットを買って外に出る。デコピーって結構たこぼうに似てたんだよなぁ(爆)。

  気がついたら、もう12時半になっていた。あと半日。どう過ごそうかってんで、確かママが見てみたいと言っていたエリザベスちゃんに会いに行こうってことになる。目指すは銀座博品館。

 山手線で有楽町まで行って、「あっ、お昼食べなくっちゃ」。結構疲れもたまっていて、食欲はない。ということで、プランタンのアンジェリーナでたこぼうはモンブランを、おいらとママはサンドイッチを頼む。たこぼうは普通サイズのモンブランを食べたがったのだが、なだめて小サイズ(小って言っても結構大きいんよなぁ)にする。サンドイッチの方は気軽に食べられる物をと思ってとったのだが、(?_?)?ナイフとフォーク?う〜む、食べにくいなぁ。ケーキを食べ終わったたこぼうにも少し分けて…。は〜〜、お腹一杯。
 店を出ると、ちょうどプランタン内で四季劇場の「SONG&DANCE」展をしているらしく、衣装が飾ってある。ママが支払いをしている間、ビデオを見たり…

 さて、博品館に向けてしゅっぱ〜つ、と歩き始めたのだが、すぐに雨が降る出す。準備万端、傘を出して歩いていく。あっ、FUJIYA。ペコちゃん、ポコちゃんのグッズがあるんだよなぁ。そうそうたこぼうとここにも寄ろうって言っていたんだよな。ああ、マスコット人形はないのか。仕方ないなぁ。ボールペン買っていくか、それから…

 再び博品館を目指すのだが、しばらくして天の底が抜けたような土砂降りになる。ひええええええ。急いで銀座三越に入る。雨を避ける人で入り口はごった返している。ちょっと奥の方に、は〜〜〜。あ〜〜あ、こりゃあ、博品館は無理だな。

 三越でしばらくウィンドーショッピングをして、しばらく過ごす。外に出ると雨はやや弱くなっている。傘をさして有楽町駅へ。東京駅へ行って大丸でおみやげを探して歩く。さて、どれにしようかな。う〜む、家と職場と…、あっ自分にも…。なかなかこれはというのが見つからない。両さんせんべい?たれぱんだの人形焼き?う〜む、こういうのはダメか。仕方ないなぁ、まあ、無難なのにしようか。

 再び駅の中に入り、コインロッカーから荷物を出して、それから荷物をまとめて…。は〜疲れた。あっ、もう5時になる。さあ、ホームに出るか。東京を出たのが5時。ママとたこぼうはしばらく大顔展のパンフレットを眺めていたが、そのまま眠ってしまう。おいらは本を…。
 ここでおいらが寝るわけにはいかない。一昨年の東京旅行の際、疲れ切って3人で寝てしまったら、あやうく越後湯沢で折り損ないそうになったもんなぁ。
 どうにか越後湯沢で乗り換える。さて、夕飯は弁当。お茶でも買い足すか。たこぼうとおいらで自販機に。。あっ、なしのジュースがある。これ飲んでみよう。
 お弁当を食べたところで気持ちよくなったのか、たこぼうとママは再び寝てしまう。おいらは折紙の本を眺めながら………zzzzzzzzzzzzzzz

 はっ、 目を覚ましたのが魚津をすぎた辺り。さあ、もう少し、ウトウトウト。8時半過ぎ、ようやく高岡駅到着。さあ、帰り着いたぞ!!

            ただいま〜〜

 さて、22日と23日の建設履歴は出発前に書いておいたんだよなぁ。それで、今日の分を書かなくっちゃ。更新を何にしようかな。う〜む!あっ、そうだ。この3日間のことを文章にしてみることにしよう。タイトルは「たこぼう族東京へ行く」。これで決まりだな。

                                          おしまい