十九番札所 円通院(曹洞宗)
(千手観世音菩薩の石仏を祀る)
・ 金沢の曹洞宗大乗寺四十世・大暁高釣大和尚が、能登の永光寺山内の円通院と本尊の十一面観音菩薩像をここ木津の地に移し、木津円通院とした。
・ 永光寺円通院は、能登の永光寺の開祖・瑩山禅師の祖母の菩提のために建立され、熱心な観音信者であった禅師の母の念持仏の十一面観音菩薩を本尊とした。その由緒深き信仰の歴史を木津の円通院が継承している。
・この十九番目の千手観世音菩薩は、京都府中京区の天台宗・革堂・行願寺のご本尊に当たる。
・千手観世音菩薩の石仏像の台座には西国三十三観音霊場第十九番・天台宗・革堂・行願寺のご詠歌 「花を見て 今は望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん」が刻まれている。
・革堂行願寺の開祖は行円上人である。上人はさまざまに人を助け仏の道を説いてまわった。密教行者のしるしである宝冠をかぶり、いつも革の衣をまとっていたので、いつしか「革聖(かわひじり)」と呼ばれ親しまれるようになった。革堂行願寺は、行円上人が1004年(寛永元)年に、「一条北辺堂(いちじょうほくへんどう)」を復興して「行願寺(ぎょうがんじ)」と名づけたことにはじまる。いっさいの人々の成仏を「ねがい、行(ぎょう)じる」思いが込められている。