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トピックス No.99
2006/05/16



貴重な実物資料を傷めず閲覧や複写
中央図書館で古文書をデジタル化
高岡市中央図書館で取り組み

 高岡市立中央図書館は、所蔵する古文書の写真のデジタル化を進めています。デジタル情報はDVDに収録したり、ホームページに一部を掲載するなど実物を傷めることなく閲覧、複写できる利点があり、すでに研究者や一般などによる利用が始まっています。職員は膨大な資料を1ページずつ写真に収めていく地道な作業だが「せっかくの貴重な資料を市民の目に触れさせたい」と、根気よく続けています。
 
 所蔵書のデジタル化に取り組む図書館はまだまだ少ないなかで、高岡市立中央図書館は「朝山家文書」や「五十嵐家文書」など、14の主だった文献だけでも約5150点を収蔵していますが、文献すべてをDVDに収録する方針で作業が進んでいます。
 
 高岡市立中央図書館が高岡古城公園内からウイング・ウイング高岡内に移転した2004(平成16)年から、DVDに収録する作業が始り、「古文献資料室」で整理する作業と同時進行で、文献などの1ページずつをデジタルカメラで撮影しています。
 
 これまでに、加賀藩2代藩主前田利長が高岡に呼び寄せ、主に産科医として名をはせた佐渡家の「佐渡家文書」(412点)、同市御馬出町の清水家に伝わり、薬学や医学など幅広い分野の「清水家文書」(270点)のうち計151点をDVDにして68枚分に収録しています。またこれらのデジタル情報のうち、市立中央図書館のホームページでは約200点に及ぶ資料の説明書や、表紙などを撮影した写真を「デジタル古文献資料」のコーナーに掲載しています。市立中央図書館では「多くの人に、古く貴重なものがあると分かってもらえるメリットがある」と、一般の利用にも期待を込めています。
 
高岡立中央図書館 デジタル古文献資料
 高岡市立中央図書館では古文献資料室を設け、江戸時代の古文書や古典籍を収集・保存・活用しています。その内容は、江戸期高岡町に関する「近世資料」をはじめ、「佐渡家文書」や「清水家文書」など江戸期からの旧家に伝わる資料です。
 
  4年後の高岡開町400年を迎えるにあたり、「来た道、行く道」を考える貴重なお宝の山が眠っています。どうか貴方の手で秘密の扉を開いてみてください。「光り輝くまち高岡」の歴史的検証に迫ります。
 
 ※ 古文献資料の閲覧をご希望の方は、事前の申し込みが必要です。
 高岡市立中央図書館 〒933-0023 富山県高岡市末広町 1番 7号
  「ウイング・ウイング高岡」内
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