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トピックス No.64
2004/12/01



万葉線の廃車両を再利用しサロンを計画
 
二塚かっぱ村電車サロン
食と福祉と環境の里・二塚かっぱ村

 高岡市二塚の「食と福祉と環境の里・二塚かっぱ村」は、路面電車・万葉線の廃車1両を引き取り、子どもからお年寄りまでが楽しめるスペース「二塚かっぱ村電車サロン」として活用しようと準備を進めている。

 電車サロンはRACDA高岡(路面電車と都市の未来を考える会・高岡)のメンバーで会社経営、澤田繁一さん(50)=二塚=が、環境の観点から公共交通を見直そうと企画したもので、昼は軽食を提供したり、地元住民らが陶芸などの趣味を通じて親睦を深める場所とし、夜はおでんやアルコールが味わえる居酒屋になる予定。

 かっぱ村では世代を超えて、人々が自然に親しみながら交流を深める場にしようと、佐々木静子さん(65)が約4800平方メートルの製材所跡地を提供し、地元住民らが協力して3月に農園や小屋などを開設。野菜の苗植え祭や収穫祭など多彩なイベントを開いてきた。

 以前は製材所だった村の特徴を生かし、丸太の運搬に利用していたトロッコのレールをそのまま活用。万葉線株式会社から不要になった敷石50枚を譲り受け、レールの周りに敷き詰め、路面電車の雰囲気を醸し出した。

 万葉線の廃車のサロンは11月初旬に開いた電車祭りで初披露する予定だったが、新型車両アイトラムが相次ぐ脱線事故で2両とも運休、予備車両が不足しているため、引き渡しは運行再開後に延期されている。

 11月30日万葉線株式会社は調査をしていた、新型車輌 アイトラム の脱線原因と対策を公表。原因と見られるフランジ(車輪の突起部分)を左右 5mmずつ厚く、レールのポイント部分の摩耗対策を施すなどの再発対策を講じ、数日中にも試運転のスケジュールも公表の予定。安全が十分に確認できるよう試運転を実施してすることとしている。


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