高岡市は、社会福祉法人・高岡南福祉会（仮称）が同市戸出の産業団地「高岡オフィスパーク」で計画している特別養護老人ホームの建設を支援することを決め、１７年度の重点要望事項として国に補助を働きかけることにしました。
|
高岡南福祉会は設立準備中で、特養ホームの名称は「はるかぜ」となる予定です。定員は５０人で２０人ずつのショートステイとデイサービスセンターも併設します。鉄筋コンクリート３階建てで、総事業費は約１１億７０００万円。このうち、国の補助約２億円を見込んでいます。
|
高岡市における、市内の特養ホームは来春オープンも含め、９施設（計６７４床）で、待機者は約１００人。「はるかぜ」は市介護保険事業計画に織り込んでいるが、三位一体改革による補助金カットも見込まれるため、「今回の計画は最後のチャンス」（市福祉保健部）と位置づけています。
|
一方、オフィスパークの分譲は、景気低迷で進んでおらず、ことし３月には一部区画を分割するなど、入居しやすくし、県と市も企業立地や雇用、土地賃借への助成金制度も設けています。高岡オフィスパークは中小企業基盤整備機構が、企業オフィスや研究所などの立地先として平成１０年に造成。現在まで２２区画のうち４区画を分譲したにすぎません。
|
中小企業基盤整備機構富山事務所によると、県内の産業団地に福祉施設が進出するのは初めて、全国の例では病院などのケースがあるとのこと。同事務所では、「分譲が好調なら本来の分野を優先するが、特養ホームは地域住民のためにもなる」と歓迎しています。
|
高岡市は介護サービス基盤整備の一環として積極支援する方針で、地域住民に説明するとともに、今月（１１月）下旬にも厚生労働省へ補助を要請します。
|
ｉｎｄｅｘ へ
Ｐａｇｅ ｔｏｐ へ