高岡市は国の構造改革特区第4次提案募集に合わせ「ものづくり・デザイン人材育成特区」を申請ししました。市内の37小中学校で「ものづくり・デザイン科」を必須科目とし、教員免許を持たない地元の漆器、銅器、金工などの伝統技術者やデザイン専門家を教員として採用します。認可されれば2005(平成17)年4月から導入します。
対象となるのは小学3年生以上の児童、生徒で、教員の採用規模や授業時間は、採用の可否が決まる来年2月以降に研究会を設置して検討する。伝統技術の継承や新たなデザイン開発の創出が狙いで、市民意識の醸成や地場産業の後継者育成、活性化にもつながるものと期待されます。
市教育委員会では26校の小学校では「総合的な学習の時間」の一部と「図画工作」の全部を再編成し、11校の中学校では「ものづくり・デザイン科」に現行の「美術」、「技術・家庭」を盛り込み、「総合的な学習の時間」の一部を充てることを検討しています。
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政府は内閣に構造改革特区推進本部を設置
構造改革特区制度を推進することによって、規制改革を地域の自発性を最大限尊重する形で進め、我が国経済の活性化及び地域の活性化を実現することを目的として、平成14年7月26日に設置しました。 |
構造改革特区の目的
経済の活性化のためには、規制改革を行うことによって、民間活力を最大限に引き出し、民業を拡大することが重要である。現下の我が国の厳しい経済情勢を踏まえると、一刻も早く規制改革を通じた構造改革を行うことが必要であるが、全国的な規制改革の実施は、さまざまな事情により進展が遅い分野があるのが現状である。こうしたことを踏まえ、地方公共団体や民間事業者等の自発的な立案により、地域の特性に応じた規制の特例を導入する特定の区域を設け、当該地域において地域が自発性を持って構造改革を進めるために、構造改革特区を導入する。
構造改革特区の導入により、特定の地域における構造改革の成功事例を示すこととなり、十分な評価を通じ、全国的な構造改革へと波及して、我が国全体の経済の活性化が実現するとともに、地域の特性が顕在化し、その特性に応じた産業の集積や新規産業の創出等により、地域経済の活性化にもつながる。 |
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構造改革特区の提案募集
第1次提案募集(平成14年7月26日〜8月30日)
第2次提案募集(平成14年11月7日〜平成15年1月15日)
第3次提案募集(平成15年6月1日〜30日)
第4次提案募集(平成15年11月1日〜30日)
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富山県関係の構造改革特区の提案募集応募状況 第3次提案募集 |
○ 越中八尾スロータウン特区 |
富山県婦負郡八尾町の区域の一部(黒瀬谷、卯花、室牧、野積、仁歩及び大長谷地区) |
癒しややすらきを求めるなど都市住民の価値観の変化を踏まえて、豊かな自然環境、農村景観や伝統文化との共生を目指す町「スロータウン越中八尾」として、農家民泊や市民農園の拡大などによるグリーンツーリズムの推進や、新規就農の条件整備、緑の新規産業の創出を図り、スローライフを求める都市住民との共生・対流を進めることにより、交流人口の拡大を通じた地域農業の振興と地域の活性化を図る。
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○ 富山型デイサービス推進特区 |
富山市、滑川市及び砺波市並びに富山県上新川郡大山町及び東砺波郡福野町の全域 |
高齢者、身体障害者、知的障害者及び障害児が、区別なく一緒に身近な地域でデイケアを受けられるよう指定通所介護事業所等で知的障害者や障害児のデイサービスを実施し、「富山型デイサービス」の一層の充実を図る。 |
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