高岡市立中央図書館は「高岡湯話」の現代語訳を発刊しました。「高岡湯話」は江戸期の高岡町の町人の暮らしぶりを紹介した文書で、当時の風俗や習慣、歴史を伝える歴史史料です。高岡市の町人だった 富田 徳風 俗称 横町屋弥三右衛門 が1807(文化4)年ごろに執筆したものだといわれ、明治末期の材木商の蔵本を市資料編纂部が謄写した古文書を高岡市立中央図書館が所蔵しているものを、現代語訳にしたもので、市民に江戸期の高岡商人の歴史を伝える書としての活用を期待しています。
かつて高岡文化会が原本の文字を活字に置き換えた翻刻版を作成しましたが、難解で利用しにくいものであったため、前教育長 篠島 満 氏に現代語訳を依頼していたものです。
現代語訳はA5版117ページで500冊作製されました。晒谷和子市中央図書館副館長は「高岡では江戸期から、町人が俳句や漢文にたしなんでいたことがうかがわれます。市民に広く読んでもらい、高岡に誇りと愛着を持ってもらうきっかけになるのでは」とのことです。
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高岡市古書古文献シリーズ |
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第一集 |
定本 射水川 |
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底本 元禄十四年 1701年 |
第二集 |
漂流人次郎吉物語 |
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年月不詳 一九七三年復刻 |
第三集 |
高岡開町由来記 |
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底本 明治三十年 |
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高岡町由緒聞書 |
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年月不詳 |
第四集 |
高岡知名録 |
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底本 明治五年 |
第五集 |
高岡古城志 |
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底本 昭和十四年 |
第六集 |
中越商工便覧 |
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底本 明治三十一年 |
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日本全国商工人名録 |
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底本 明治二十五年 |
第七集 |
市勢湖八勝 |
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底本 享和三年 |
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二十四輩順拝図会 |
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底本 文政七年 |
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高岡市古書古文献シリーズ 第八集
高 岡 湯 話 (現代語訳) |
高岡資料編纂の際、高岡市役所に置いて大橋十右衛門氏所蔵本を筆写したもので、現在市立図書館に所蔵している
底本 文化四年 1804年 |
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