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トピックス No.252
2012/10/01
誘客強化を図る
伏木けんか山祭に桟敷席の設置を検討
高岡の春の二大曳山祭を全国発信

 高岡市議会 9月定例会の議決による一般会計補正予算では 522,800千円(累計73,949,500千円)の中には、2015年春の北陸新幹線開業を見据え、けんか山で知られる「伏木曳山祭」(毎年 5月15日)の誘客強化費として13,700千円が計上されました。港町の勇壮な祭を見やすいように観覧席を設けることを検討します。5月 1日の「高岡御車山祭」と合わせ、高岡の春の二大祭を全国発信することを目指す狙いです。
 
 伏木曳山祭は伏木神社春季例大祭の行事。6基の山車が昼は花山車として練り廻され、夜は提灯で飾られて山車がぶつけ合う「かっちゃ」が行われます。例年、100,000人前後の観光客が訪れるといわれます。けんか山だけではなく、高岡御車山祭でも桟敷席が設けられれば、大いに誘客の起爆剤になりうると思われます。
 
勇壮なけんか山 かっちゃ  
 
西馬音内本町通りの桟敷席
 観覧席を設けるといえば、建設現場で使われている鉄パイプ製の足場材による桟敷席が考えられますが、設営と撤収作業に高額な費用投資をしなければならないことは、容易に考えられます。秋田県雄勝郡羽後町西馬音内では毎年8月16日から 3晩にわたり、日本三大盆踊りと称されている重要無形民俗文化財の盆踊りが開催されています。ここでは小学校にある平均台のようなベンチを仮設し、有料桟敷席として観客に提供されています。西馬音内本町通りの約 800mの両側に 2列の席が並べられ、その後は自由席・立ち席です。設置費用や設営作業及び材料の保管の軽便さが覗えます。
 
 旅行業者の間では「首都圏から高岡へ観光客を呼び込めるのは『けんか山』だ」との声が強く、新幹線が開業後の誘客の目玉となることから、PR強化を図ります。曳山祭実行委員会や高岡商工会議所伏木支所、FKKグループなどで年内につくる誘客促進協議会とも連携し、活性化策やPR計画が立案されます。

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