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トピックス No.243
2012/05/16
日米友好、新たな象徴
ワシントンの桜「高峰桜」が里帰り
生誕の地高岡市利屋町の高峰公園で植樹式

 高岡生まれ、金沢育ちの世界的化学者、高峰譲吉博士が尽力され、米国に贈られた桜を日本各地に移植する「ワシントンの桜・里帰り事業」の記念植樹式が15日、高岡市の高峰公園と金沢市の金沢城公園で行われました。 高峰公園で行われた植樹式では、植出耕一副知事、高橋正樹高岡市長の他、ワシントンで全米桜祭りを主催する州協会全米協議会(NCSS)のウィリアム・クリスチャン会長、ワシントンDCの桜プリンセスであるメリッサ・ユセフさん、日本さくらの女王の玉川恵都子さん、日本さくらの会の蓮実進常務理事、川村人志高峰譲吉博士顕彰会長も出席され、高さ約1・5メートルに育った苗木2本の植樹をしました。
 

植樹式 高峰公園
 
 1912年に日米友好親善の証しとして海を渡った高峰桜は100年の時を超えて博士のふるさとに里帰りすることになりました。ワシントン・ポトマック河畔で採取した桜の穂木から育てた苗木は、富山、石川を皮切りに今後、東日本大震災で被災した福島、宮城、岩手の東北3県のほか、100年前の桜寄贈の際に苗木や穂木を育てた静岡市や兵庫県伊丹市など全国各地に計149本が配布される計画です。
 
 最初に贈られた苗木(なえぎ)は病害虫が見つかり、焼却され、贈り主のメンツは丸つぶれ。反発を心配した米国側に、日本側は見事なユーモアで応じ、相手をほっとさせたという逸話があります。「貴国には大統領自ら桜を処分する伝統がありますからね」。人間の器と相手に対する敬意が、厄介事を上手に裁く。人間関係も国の外交も、そうかもしれないとのこと。
 
 「ワシントンの桜」米国初代大統領が少年時代に桜を切ったおり、正直に告白し、父親から褒められたというという話。いま思うと、いささかおかしい。木を切って知らん顔では困る。告白、謝罪は当たり前。父親も褒める前にガツンとやるのが愛情ではないか。よく分からぬ逸話だが、実は高峰桜に役立っていたことを知った。当時のことを調べた藤崎一郎駐米大使が、ニュースサイト「47NEWS」に寄稿しています

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