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トピックス No.231
2011/11/16
国土交通省が日本海側拠点港を選定
伏木富山港が総合的拠点港に選定
観光地クルーズ 1位、国際海上コンテナ 4位、国際フェリー 5位

 国土交通省が中国や韓国、ロシアなど日本海周辺の各国との貿易や観光の核として重点的に支援する日本海側拠点港の選定に対して全国23港から応募があり、貨物の取扱量や旅客船の就航状況のほか、国際競争力、災害発生時の対応策などの観点から採点がなされた選考結果の発表がありました。伏木富山港は総合的拠点港に選定され、機能別拠点港の 8分野の内、外航・観光地クルーズ部門では 1位、国際海上コンテナ部門で 4位、国際フェリーとトラック自走による輸送貨物船(RORO船)部門で 5位、の3部門にも選ばれました。
 
日本海側拠点港の評価結果
 国際海上コンテナ  .
配点:1,100
国際フェリーとRORO船
配点:1,100
外航・観光地クルーズ
配点:1,000
博多  :  836
北九州・下関  :  770
新潟  :  765
伏木富山  :  739
秋田  :  712
伊万里  :  650
 :  551
舞鶴  :  546
金沢  :  543
敦賀  :  495
石狩湾新  :  378
酒田  :  338
博多  :  849
北九州・下関  :  795
敦賀  :  761
稚内  :  717
伏木富山  :  688
舞鶴  :  663
金沢  :  517
 :  514
浜田  :  421
長崎  :  383
  
  
伏木富山・
 小樽・舞鶴
 :  765
金沢  :  741
 :  715
長崎  :  551
唐津  :  383
 
北洋材   配点:1,000
伏木富山  :  479
  5港は総合的拠点港  ..   太文字は部門選定港 数字は得点
                          
 
 富山新港、伏木、富山の三港からなる伏木富山港は環日本海の中央に位置。三大都市圏とほぼ等距離にあり、コンテナ貨物の取扱量(20フィートコンテナ換算)は年間 69,000個で、国際拠点となっていることなど優位性に基に、中国など対岸諸国との貿易を拡大し、ロシアとの物流強化に取り組んでいることや小樽港・舞鶴港との連携したクルーズ部門で、立山・黒部アルペンルートや世界遺産五箇山合掌集落を生かした誘客を目指していることなどの計画が評価されました。
 
 総合的拠点港には、伏木富山港のほかに新潟港、下関港、博多港、北九州港の 5港が選定されました。募集は分野ごとでしたが、これら 5港は規模が大きいことから、自治体が応募した分野に限定せず港全体の機能を強化することになったものです。機能別拠点港は 8分野で、国際海上コンテナでは秋田港や舞鶴港など、国際定期旅客は長崎港・佐世保港、液化天然ガスは石狩湾新港など、リサイクル貨物は酒田港を選定。一つの港が複数分野で選定されたほか、複数港の連名で応募したうち、一部の港だけが選定されたケースもありました。能代、唐津など 4港は選定から漏れましたが、官民挙げて熱意を持って計画を提案した、として「拠点化形成促進港」に位置付けて育成を後押しするとしています。
 
 
 国土交通省は選定港に対し、海外との交渉や拠点港同士の連携を国としてサポートし、岸壁整備などの国費負担率引き上げや税制優遇も検討することとしています。募集要項になかった総合的拠点港をあえて設けた理由について、募集した機能だけに絞って強化に取り組むべきではないと考えたと説明し、選定した 5港の規模の大きさや将来性に期待していて、分野を限定せずに港湾全体の機能を高めていくとしています。
 

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