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トピックス No.213
2011/02/16
高岡市金屋町の鋳物資料館
高岡の鋳物資料が、国の登録有形民俗文化財に指定
文化審議会が文部科学大臣に答申

 高岡市が所有し、金屋町の鋳物資料館で展示している高岡鋳物の製作用具や製品など5件を、国の文化審議会は登録有形民俗文化財に登録するよう、文部科学大臣に答申しました。
 

鋳物資料館に展示されている鋳物製作道具類
 
 高岡鋳物の製作用具及び製品は、高岡市金屋町を中心に江戸時代から行われてきた鋳物製作の道具など1561点の資料群。型作りに用いる挽き型やへら、鋳造の際に使う送風機のフイゴ、仕上げに用いるキサゲやタガネ類など製作用具1482点と、鋳物の技術で生み出された近世の鍋や釜、花瓶など79点です。これらは、江戸時代から行われてきた鋳物製作技法の変遷を知ることができ、国内シェア90%を占める高岡の銅器産業の源といえる「高岡鋳物」の製作技法と生産の実態をよく表していると評価されました。
 
 これらの高岡鋳物の製作用具及び製品は、地元金屋町と、重要無形文化財保持者 人間国宝 故金森映井智氏1908-2001の遺族から、昨年市に寄贈された道具などで、国の登録有形民俗文化財への登録は富山県内では今回が初めてです。国の登録有形民俗文化財は、保存や活用が特に必要なものを登録する制度で、県内の登録文化財の総件数は92件になります。
 
 今回の答申で有形民俗文化財に指定される重要有形民俗文化財は1件で、織物の材料となる植物繊維「からむし」の生産技術を示す、会津のからむし生産用具および製品(福島県昭和村)です。この他、重要無形民俗文化財には本海獅子舞番楽(秋田県由利本荘市)、鴻巣の赤物製作技術(埼玉県鴻巣市)、三戸のオショロ流し(神奈川県三浦市)、小菅の柱松行事(長野県飯山市)、阿万の風流大踊小踊(兵庫県南あわじ市)、八代妙見祭の神幸行事(熊本県八代市)の6件を指定するように答申されました。
 

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