県伏木港管理事務所は今春、県内有数の景勝地である高岡市の雨晴海岸の護岸補強工事を、義経岩周辺の景観を損ねずに整備するため、同岩の周囲に本物の岩に似せたコンクリートに着色する「擬岩」工法を県内の海岸護岸工事では初めて採用し同海岸のイメージを維持する。
本年3月に着工され、遅くとも5月までには完成する予定とのことです。
雨晴海岸の背後にはJR氷見線や国道415号が通り、沿線には民家もあることから、波浪による浸食から海岸を守る護岸が必要。既設の護岸は老朽化していて補強しなければならず、3年前からはコンクリート壁が整備されてきました。
コンクリート壁には岩を想起させるように溝が切ってありますが、義経岩は「雨晴」の地名の由来ともなっている同海岸の重要な観光スポットであることから、コンクリート壁では十分調和しないとして景観に配慮した方法が検討されてきました。
擬岩の整備は施設構造や工法を工夫し自然環境と調和した海岸を形成していく国のモデル事業「エコ・コースト事業」の一環として整備されます。富山県伏木港管理事務所ではコンクリートを盛り上がらせて岩に似せたものに着色する「擬岩」の工法を取り入れることとし、義経岩の東側15メートルと西側22メートル部分で整備、義経岩と同化させた、護岸整備事業に着手します。 |