童謡「夕日」で知られる高岡市出身の作曲家、室崎琴月(1891-1977)の遺徳をしのび、功績を伝える「室崎琴月生誕120周年記念事業」が、琴月の生誕 120年に当たる2011年2月20日に記念コンサート等が実施されます。
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記念コンサートでは、代表曲「夕日」や琴月が作曲した市内の小中学校の校歌などを披露し、故障している琴月愛用のオルガンの修復等を実施し、記念コンサートを前に、市内の琴月ゆかりの場所で毎月ミニコンサートを開く計画です。また記念事業のための募金活動を行い、市民参加の多彩な事業で琴月の業績に光を当てるとしています。
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室崎琴月は明治24年(1891)高岡木舟町の綿糸問屋に生まれ、本名は清太郎。東京音楽学校(現・東京芸術大)卒業後、東京で中央音楽学校を設立し、音楽教育を進める一方、自身も童謡作曲家として活躍しました。東京大空襲で被災した昭和20年から20年余りを高岡で過ごし、それ以降は東京と高岡を行き来し活躍しました。高岡では、中央音楽学校の独立分校を設け、市内外の小中学校、高校の校歌を作曲するなど精力的に音楽活動に取り組んでいます。「ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む」で始まる大正10年(1921)作曲の「夕日」は、高岡の古城公園から見た夕日を想い起こして作ったといわれ、関東大震災の被災者を勇気づけた愛唱歌です。
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私の母校 高岡市立川原小学校の校歌です。(.mp3) |
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室崎琴月生誕120周年記念事業実行委員会の会長に中島北日本新聞社常務高岡支社長が就任され「琴月の功績を次世代に伝えていきたい」と抱負を、氷見高岡市教育長と高柳卓三高岡商工会議所副会頭は「琴月は高岡が全国に誇る作曲家。意義のある事業にしたい」と述べられています。
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