5月15日、江戸時代後期から続く伏木神社の春季例祭に「けんか山」で知られる七福神の各形代の人形を乗せた 6基の花山車がまちを練り歩きました。夜にはこのまつりのメインイベントである、約
360個の提灯に覆われた提灯山に装いを変え、太鼓囃子と「イヤサー・イヤサー」のかけ声とともに、 1基約 8トンもある山車どうしを勇壮にぶつけ合「かっちゃ」が行われ、道路両脇を埋め尽くした見物客から歓声とどよめきがわいていました。
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山車を曳出す 6町のうち中町と石坂町が昨年から、上町と寳路町が今年から、提灯山車を飾る提灯の明かりに、消費電力が少なく長持ちするLED(発光ダイオード)を取り入れ、伝統の祭りもエコ化が進んでいます。残る本町は来年LED電球を導入する予定で、湊町も今後取り入れる方向で検討しています。
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360個余りの提灯を照らす明かりには昭和23年頃まで蝋燭を使用していましたが「かっちゃ」のときに蝋燭が倒れて提灯が燃えることが多く、提灯1個の張り替えに
3-5万円がかっていたと言います。その後豆電球に変えたが、衝撃で球切れが続出。大部分の電球を毎年のように取り替えていました。
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LED電球には、豆電球の光源のフィラメントがないため切れる心配がなく衝撃にも強く、消費電力は豆電球の約 1/8であり、日常生活で使う場合の寿命は約10年と言われ、年1回の祭なら半永久的に使用できると言われています。しかし、LEDは豆電球のように光が広がらないため、一つの提灯に複数を取り付けねばならず、価格は極端に高額になりますが、バッテリーの数を減らすことができ、バッテリーのレンタル料が毎年10万円近く安くなるとも言われています。
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