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トピックス No.174
2009/07/01
広小路地区の11ヘクタール
高岡市中心部で初の地籍調査
高岡市は3カ年計画で事業を進めます

 高岡市は市中心部の土地の境界を画定させるため、22年ぶりとなる地籍調査を広小路地区で実施します。土地取引の円滑化や開発促進の効果が期待されており、7月から現地調査を始め、8月ごろには事業の調整役となる地籍調査推進委員会を発足さます。この後、他の地区にも調査を拡大してゆきます。
 
 地籍調査とは、一筆ごとの土地について、その所有者、地番及び地目の調査並びに境界及び地積に関する測量を行い、その結果を地図及び簿冊に作成するものです。
 
 平成の現代においても、登記所に備え付けられている地図の約半分は、明治時代の地租改正によって作られた地図をもとにしたもので、土地の境界が不明確であったり、測量も不正確であったりする場合もあるのが実態です。
 
 地籍調査により作成された「地籍簿」と「地籍図」は、その写しが登記所に送付され、登記所において地籍簿をもとに土地登記簿が書き改められるほか、地籍図が不動産登記法第14条の地図として備え付けられます。
 
 地籍調査対象は約11ヘクタール、約220筆で、市役所や市消防本部、志貴野中など公的施設が含まれる広小路地区周辺です。期間は今年度から3年間。隣接地域約14ヘクタールについても、来年度以降の調査を目指しています。
 
 現在、登記所に備え付けられている地図の約半分は明治時代の地租改正で作られたもので、土地の境界が不明確であったり、測量も不正確な場合があるのが実態です。現状では、市街地で土地取引をしようとしても、境界が画定していないことがネックになる恐れもありました。
 
地籍調査はこんなことに役立ちます
 
土地トラブルの未然防止に
 土地の境界が不明確であると、住民間や官民間において境界問題等さまざまなトラブルが発生しがちです。
 地籍調査をしていると、このようなトラブルを未然に防ぐことに役立ちます。
 
土地取引の円滑化に
 土地を売買する場合に、隣地との境界確認に時間がかかったり、登記簿と実測の面積が異なるなどの問題が生じることがあります。
 地籍調査をしていると、正確な土地の状況が登記簿に反映されるので、登記の信頼性が高まり、土地の売買や分筆などの円滑化や経費の縮減に役立ちます。
 
災害復旧の迅速化に
 地震、火山噴火、土砂崩れ、水害などの災害が起きてしまった場合、元の土地の境界がわからないために復旧に時間がかかることがあります。
 地籍調査をしていると、個々の土地が地球上の座標値、世界共通の基準に沿って決定された位置で表示されているため、万一の災害の後でも、迅速な復旧に役立ちます。
 
公共事業の円滑化に
 道路、下水道の整備や、駅前再開発を実施する場合、事前の調査や測量に多大な時間と労力を費やすことがあります。
 地籍調査をしていると、境界確認作業が簡単にできるため、公共事業の円滑化に役立ちます。

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