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トピックス No.149
2008/06/16
アーケードや看板を撤去し建物の高さ規制や色の統一を検討
大仏参道の景観整備事業に取り組む
坂下町商店街と活性化研究会

 高岡市の坂下町商店街は、高岡開町の時からある町の歴史と、大仏の門前町としての魅力を打ち出し、再生を図りたいとして、大仏参道の景観整備事業に取り組んでいます。
 
 景観整備を進める区域は、高岡大仏前から小馬出町までの約400mで、坂下町商店街はこの区域を、観光地の山町筋と高岡大仏を結ぶ、歩いて楽しめる参道と位置付けています。
 
アーケードや大形看板が無くなった大仏参道
 
 坂下町商店街では、本年4月に商店主や高岡商工会議所、大学教授らによる活性化研究会を発足させ、5月には老朽化で維持費が問題になっていたアーケードを撤去しました。
 
 アーケード撤去に合わせて、大型看板5基を3日までに取り外したほか、今後、建物の高さを15メートル以下に規制し、外壁を無彩色か暖色系に統一を検討することとしており、これまで以上に高岡大仏が目立つようになり、魅力アップをつながるとしています。
 
 大型看板の撤去は景観形成の手始めとなるもので、各商店に理解を求めるとともに費用の一部を助成しています。
 
 研究会で合意した素案では、坂の上にある大仏に徐々に近づいていく雰囲気をつくり出すため、看板の面積に制限を加え、電柱や街灯は、車道と歩道の境にある現在の位置から店側にずらし、大仏への見通しに配慮します。
 
 シャッター等の色彩は町並みと調和したものに統一し、自動販売機の設置にも配慮することとしました。
 
 商店主らでつくる坂下町商店街活性化研究会は、高さや色彩など景観形成の方向性について大筋で合意されており、100年以上続く老舗もある坂下町商店街は、高岡市とまちづくり協定を締結することを視野に入れ、細部を詰めていくこととしています。
 

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