吉原節夫高岡法科大学長が委員長を務める、国重要文化財・高岡御車山祭の活性化検討委員会は29日、高岡市のウイング・ウイング高岡で最終会合を開き、山車の曳き手として市民ボランティアを募集し、全市民的な祭として盛り上げる活性化計画をまとめました。
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御車山会館の建設は、山車を所有する山町関係者が本年度中に候補地を選び、20年度以降に建設計画策定を目指すこととしました。
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ボランティアの参加は、山町が抱える曳き手の確保や経費負担などの課題を解決するのが狙いですが、市民参加によって山町だけでなく18万市民が誇りに思える祭を目指します。山車7基のうち、5基の町内が導入に前向きな姿勢を示しています。
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本年度中に御車山保存会の内にボランティア研究部会を設置し、可能な町内から実施することとし、受け手となる経済団体や青年団体に協力を呼び掛けることにします。今年から導入した花傘作りのボランティアも輪を広げることとします。
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御車山会館は山町の地域内に建設し、実物とレプリカの計2基を展示することとしていますが、来年3月までに山町各町の意見を聞き候補地を選びぶことや、ファンクラブの結成、公式ホームページの開設、広報部会設置なども提案しました。
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高岡御車山祭は加賀藩二代藩主前田利長が慶長14(1609)年の高岡開町に合わせ、城下の町衆に山車の一部を与えたのが始まりで、山車は金工、漆工の技の粋を集めた“高岡の宝”です。近年は山町の人口減少が進み、同じ市内の伏木曳山祭と比べて躍動感に欠けるため、見物客が減少していました。平成21年の高岡開町400年を控え市は昨年、山町の関係者と市民とで構成する活性化検討委員会を設置して検討を進めてきました。
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